「うちの子サッカーばかりで…。この先の人生大丈夫なのかな?」と心配される母心、よくわかります。私もサッカー小僧の息子を見ているとよく心配になります。
子供がサッカーばかりって、実はすごいことかもしれません。今回は、サッカーに没頭した子供が最近大手企業でも重視されている『ある力』を高める可能性があることをご紹介します。
好きなことを突き詰めた子供は強い!
先日たまたまテレビを付けていたら、フジテレビの『ノンストップ!』で子供の好奇心を伸ばす家庭教育という企画をやっていました。
「ん?サッカーと関係ないよね?」と思われましたか?
ちょっと待ってください。実はめちゃくちゃ関係があります。
企画の内容を簡潔にまとめると、【これからの子供に必要なのは好奇心】だという話です。
頭の良さを表す数値としては、これまでIQ(Intelligence Quotient)知能指数がメインに用いられてきました。IQが高い=賢いくて優秀!というイメージがありますよね。
確かにIQが高い人は賢くて優秀な人が多いのですが、最近はIQではなくCQ(Curiosity Quotient)好奇心指数を重視している企業が増えているのだそうです。
Googleなどの世界的な大企業も社員に好奇心力を求めており、今後より重視されていくのは【好奇心力】だと言われています。
好奇心力?何じゃそりゃ!?
好奇心力の高い人は、様々な事に興味をもち、自分自身で課題を解決していく能力も高いそうです。好奇心力は、子供の頃に好きな事に打ち込み、自分なりに研究し、試行錯誤を繰り返す事で高められていきます。
サッカーもトライ&エラーの繰り返しです。
子供がサッカーばかりしているという状況は、子供の好奇心力を高めるチャンスです。
サッカーばかりの子の好奇心アップ術
ただサッカーをしているだけでは、好奇心力アップにはもう一歩。
サッカー本を読んで知識欲を高める
そこで、サッカーが大好きなお子さんには、サッカー関連の本を渡してあげてください。プロ選手が書いた自伝的な本でもいいですし、トレーニング紹介の本でもいいです。
普段は本に見向きもしない子も、大好きなサッカーに関する本であれば、上手くなりたい一心で真剣に読んでくれる事も多いです。何なら漫画でもOK。サッカーを題材にした漫画は数多く出版されています。キャプテン翼、ジャイアントキリング、DAYS、ホイッスル!、エリアの騎士などたくさんの良い漫画がありますよね。
漫画で勉強になる?
いやいや、漫画って結構勉強になります。知らないうちに難しい漢字を覚えていたり、何より文字を読む抵抗感なく文字を読めるのが良いですね。
漫画を読むと頭が悪くなるという方もいますが、私の知っている賢い方はみんな漫画好きです。漫画を読みたいがために時間を賢く使うことを覚えたという人もいました。恐るべし漫画効果です。
自分の反省をサッカーノートに書く
自分のサッカーのプレーを客観的に分析して、次に活かす事はサッカーの上達の近道であると共に、探究心を育てる事につながります。
好奇心を育てるサッカーノートに決まりはありません。なんでも自分の好きなことを書けば良いんです。
気になる事は調べたりして、自分なりの答えを探していく事こそ最高の好奇心力トレーニングです。
好奇心なんて将来役に立たない?
『ノンストップ!』では、独学で東大からハーバード大学大学院に進学され、日本財団で教育や福祉、NPO支援などをされている5児のパパ本山勝寛さんが、好奇心の育て方について解説されていました。
ハーバード大学で修士号を取得され、現在も国際的に活躍されている本山さんですが、学生時代は学校の勉強以外は好きなことに没頭したそうです。
特に物理が苦手だった本山さん。(物理のテストも0点に近かったのだとか…)
でも、満点の星空を見たときに、「何億年も前の光が今の自分に届いているということはどういうことなのだろう?」と興味を持ったのをきっかけに宇宙物理学や天文学を猛勉強されたそうです。
その結果、物理の成績も跳ね上がった経験をお持ちです。
好奇心力があれば、将来自分が勉強しようと思った瞬間に、これまでの経験を一気に爆発させ結果を出すことができるのですね。
本山さんオススメの好奇心力アップ方法
子供が鬼滅の刃にハマってしまい、アニメばかり見ています。
【解決策】
- 原作マンガや関連小説をそろえても読む
- イラストを書く
- 剣をつくる
など。
息子がゲームばかりしていて困っています。
【解決策】
ゲームやテレビ、YouTubeなどは受動的なので、時間を決めてやるようにするといいそうです。
ゲームやYouTube視聴が長時間になりやすい場合の対策としては、子供1人1台ずつゲームやタブレットを持たせるのではなく、みんなで共有することで1人あたりの使用時間を短くするようにするのも効果的だと紹介されていました。
興味があるゲームの関連本を読んでみるのもおすすめです。ゲームは攻略本などが出版されていますので、まずはこそから『本を読むと必要な情報が手に入る!=本は楽しい』という感覚を身につけるのもいいですね。
子供の好奇心力をアップする家庭教育
本山さんがおすすめしていた、子供の好奇心力を伸ばす家庭教育のポイントはこちらです。
- 諦めずに自分で色々工夫して、うまくいった時の喜びを知る
- 子供のアイデアを穏やかに褒める
- 親も一緒にやる
- 家の中での遊びもデジタルの物は使わずに工作などをする
- 家族一人一人の得意なことリストをつくるのもおすすめ
子供と一緒に親もやる!というのは、効果があるようです。褒めどころを見つけるには一緒にやってみないとわからないということでしょうか?
私の場合、もう子供とガチサッカーをやる体力はないので一緒にサッカーをやるのは難しいですが(アラフォー主婦の体力の限界です)、一緒にサッカーの本を読んだり、アスリートの栄養について話をしたりすることならできそうです。
まずは、子供の年齢や運動量から「なぜこのサプリメントを飲む必要があるのか?」から話合いました。なかなか面白いディベートができ、子供が積極的に自分の体について考えるきっかけにもなりました。
子供が大きくなるに連れて減ってしまう【子供と同じことをする時間】。好奇心力を鍛えるためにも、親子関係をよくするためにも、忙しい中大変ですが少しだけ時間をつくってみる価値はあると思いました。
まとめ
子供が興味を持ったことの知識自体が人生の中で役立たないかもしれない…(いや、役立たない可能性の方が大きい…)。それでも、好きなことを突き詰めた経験は、将来生きる!
何が起こるかわからないこれからの世の中を生きていくには、好奇心力が大切です。
ネットの情報や動画で知りたい情報が簡単に手に入ってしまう時代。そんな世の中だからこそ、子供の知識欲を上手く刺激してくれる本に出会わせてあげたいですね。ここは大人の知恵の見せ所ですね(^^)
お子さんが今サッカーに夢中になって、サッカーばかりしていても、サッカーを追求していくことで頭の訓練になっています。ぜひ、サッカー関連の本などで楽しくサッカー知識をゲットさせてあげてください。
うちの本嫌いの長男が真剣に読んでいたのがこちらの本。
ドリブルデザイナーの岡部将和さんの本なのですが、読みやすくて内容も面白いので本に苦手意識のある子供でもどんどん読み進められるようです。ネイマールなど世界の有名選手のドリブルの特徴などもわかりやすく解説してあり、大人も楽しめる本でした。