子供がサッカーの練習中に足を痛めることはよくあります。どのスポーツもケガと隣り合わせではありますが、特にサッカーは足のケガをしやすいスポーツです。急に足の痛みを感じた時に、冷やすのが良いのか、温めるのがいいのか悩みますよね。この記事では、足の痛みを感じた時の対処法をご紹介します。
サッカーで足の痛みを感じたら、まずは冷やす
足の痛みを感じた原因は様々ですが、まずは冷やすことが大切です。
冷やすのか温めるのかの判断は、痛みを感じた直後か、慢性的に痛むのかによります。
痛みが発生してすぐ(急性期)は冷やします。炎症が治まり痛みが慢性的な場合は、運動前は温めて筋肉の柔軟性を回復させ、運動後は冷して炎症を抑えるが基本です。
急性期のアイシング
急性期には、体内の血流が増え、炎症や腫れが起きます。この時期にアイシングを行うことで、血流を減少させ、炎症と腫れを抑えることができます。冷やすことで痛みも和らぎますが、冷やしすぎには注意が必要です。アイシングを行う場合は、以下の手順を参考にしてください
1. 氷を準備する
氷のうがあればベストですが、ビニール袋に氷を入れても構いません。氷を直接肌に当てないようにタオルで包んで使用しましょう。
2. 冷やす部位を特定する
痛みのある部分に氷を当てます。特に腫れや炎症がある箇所を中心に冷やしましょう。
3. 冷やす時間を管理する
一度に冷やす時間は15〜20分程度にしましょう。これ以上長く冷やすと凍傷のリスクが高まります。アイシングを繰り返す場合は、冷やした後に20〜30分間隔を空けてから再度冷やしましょう。
私は子供の練習や試合には小さなクーラーボックスに氷を入れていきます。特に夏は暑さ対策にも使えるので欠かせません。
温めるタイミングと方法
慢性的な痛みや炎症が治まった後、運動前には温めることが効果的です。温めることで血流が増加し、筋肉や関節の柔軟性が向上します。これにより、運動中のケガを防ぐことができます。温める方法としては、以下の手順を参考にしてください:
1. 温湿布を使用する
ドラッグストアで購入できる温湿布を使用することで、簡単に患部を温めることができます。
2. お湯を利用する
タオルをお湯に浸して絞り、痛みのある部分に当てます。タオルが冷たくなったら再度お湯に浸して繰り返します。
3. 温める時間を管理する
温める時間は10〜15分程度にしましょう。長時間温めすぎると逆効果になることがあります。
冬の時期に寒い場所でのアイシングは霜焼けの原因になりますので避けましょう。冷やす時はコールドスプレーなどよりも氷が一番です。氷のうがあればベストですが、ビニール袋に氷を痛みを感じる部分に当てておくだけでも炎症を抑えることができます。
軽視せず病院の受診
冷やすと痛みが軽減されることが多いものです。そのまま落ち着けば良いのですが、じん帯をひどく痛めていたり、疲労骨折を起こしていることもあります。
病院受診の目安
大したことない!と決めつけず、いつもとは違う痛み方をしている場合や、痛みが長引く場合は医療機関を受診しましょう。こんな怪我で病院に行くのはちょっと・・・と思う時には、接骨院に行くのがいいですね。怪我をしにくい体作りのアドバイスなども聞けるので、オススメです。
以下の場合は、すぐに病院を受診することをおすすめします。
痛みが非常に強い
冷やしても痛みが引かない場合や、痛みが増す場合は、早急に医療機関を受診してください。
腫れが引かない
アイシングを行っても腫れが引かない場合や、腫れが悪化する場合は、医師の診察が必要です。
動かすのが困難
痛みや腫れのために足を動かすのが困難な場合は、骨折やじん帯損傷の可能性があるため、専門医の診断を受けましょう。
色の変化
患部の皮膚が青紫色に変わったり、血行が悪くなっていると感じた場合は、直ちに医師の診察を受けるべきです。
接骨院に行くメリットは?
上記の症状がある場合には、まずは病院の受診がおすすめです。ただ、病院では湿布を出されただけで「様子をみてください」と言われることもあります。そんなときにお世話になるのが接骨院です。
接骨院では、スポーツによる怪我に詳しいスタッフが多く、適切な治療とリハビリのアドバイスを受けることができます。また、体のバランスを整えるためのトレーニングや、怪我を予防するためのストレッチなども教えてもらえます。
ケガのあとはリハビリと再発防止も大切
冷やすだけでなく、怪我の後のリハビリも重要です。適切なリハビリを行うことで、再発を防ぎ、怪我からの回復を早めることができます。以下は、リハビリの際に注意すべきポイントです:
1. 休息を取る
怪我をした後は、無理に運動を再開せず、まずは十分な休息を取ることが大切です。休息を取ることで、体が自然に回復する時間を確保します。特に初期段階では、安静にして体を休めることが最優先です。
2. ストレッチと軽い運動
痛みが和らいできたら、徐々にストレッチや軽い運動を取り入れます。ストレッチをすることで筋肉や関節の柔軟性を回復させ、再発を防ぎます。ただし、無理をしない範囲で行い、痛みがある場合はすぐに中止しましょう。
3. 筋力トレーニング
筋力を強化することで、再発を防ぐことができます。特に足や膝の周りの筋肉を鍛えることで、サッカー中の怪我のリスクを減らせます。トレーニングは専門のトレーナーや医師の指導のもとで行うことをおすすめします。
4. テーピングとサポーターの使用
リハビリ期間中や運動再開後には、テーピングやサポーターを使用して足をサポートしましょう。これにより、怪我の再発を防ぎ、安心して運動を続けることができます。
家庭でできるケアと予防
家庭でも、子供が怪我を予防するためにできるケアがあります。以下は、日常生活で取り入れられる簡単な予防策です:
1. バランスの取れた食事
栄養バランスの取れた食事は、体の健康を維持し、怪我の予防につながります。特にカルシウムやビタミンD、タンパク質を豊富に含む食品を積極的に摂取しましょう。
2. 睡眠と休息
十分な睡眠と休息は、体の回復を促進し、怪我を防ぐために重要です。子供が疲れを感じている場合は、無理をさせずにしっかり休ませましょう。
3. 定期的なストレッチ
運動前後にストレッチを行うことで、筋肉や関節の柔軟性を保ち、怪我のリスクを減らすことができます。ストレッチは毎日の習慣にすると効果的です。
4. 適切なシューズの選択
サッカーをする際には、適切なシューズを選ぶことが大切です。子供の足に合ったシューズを選び、足をしっかりサポートすることで、怪我を防ぐことができます。
まとめ
足に痛みを感じたら、まずは氷などで冷やしましょう。子供の体は大人とは違います。サッカーは強い体を作っていくのにも効果的なスポーツですが、子供に体に負担も大きいのも事実。足に痛みを感じた時には、適切な処置をしてあげたいものですね。
適切な処置とリハビリを行うことで、子供が元気にサッカーを続けることができます。サッカーは楽しく、健康的なスポーツですので、親としてもサポートをしっかり行い、子供が安心してプレーできる環境を整えてあげましょう。