末っ子を真剣に育てて見ようと思い始めてから、様々な教育に関しての本を読んでみました。

”普通でいい”、”そこそこでいい”に潜む落とし穴

わが家には3人の子供がいますが、上2人についても私なりには一生懸命育ててきたつもりです。生意気なことをいう年齢になってはきたものの優しい子達だと思っています。(親はみんな自分の子供をそう思っているはず…)

子供は元気があれば普通でいい』『勉強もそこそこできればいい』とお考えの方も少なくありませんが、私はそれでは”そこそこ”になるのも難しいと思います。もちろん、そこに信念があれば別です。

私は、上の子2人については、今思えばそこまで真剣に向き合って来なかったのだと思います。私も主人も仕事が忙しい頃で、子供を育てるもの自分たちの枠組みの中で育てていました。土日も家族揃うことはなく、片親どちらかは仕事でいない状況でした。共働きでそれだけバリバリ働けば、お金には多少の余裕があったかもしれませんが、子育てとしては落第点だったと思います。

私は『元気で勉強がそこそこできればいいかなぁ。』なんていう漠然としたイメージで子育てしていました。小さい頃は公園にもよく連れ出していましたが、目的は『公園で遊ぶこと』でした。これについては次にご説明しますが、公園で遊ぶことが目的では教育としては弱いことに気づいたのは次男が生まれてからです。

何でもそうですが、そこそこでいいと思って取り組んでいることは”そこそこ”にもなれません。テスト勉強も、60点を目指して勉強したら60点は取れません。育児に正解はありませんが、100点目指してやっと60点くらいだと思っています。だから最初から”そこそこ”を目指すことは危険だと思っています。

スポーツにしろ、勉強にしろ、子供を賢い子に育てたいのなら、私たち親が”子供の能力を引き出す親になる”必要があるのだと思いました。

親は覚悟が必要だった…(反省)

親は親になる覚悟が必要です。私は妊娠中にゆっくりと親になる自覚は育むことはできたのかもしれませんが、親としての覚悟はできていなかったのだと反省しています。

親の覚悟というのは、子供にどんな大人になってもらいたいのかをイメージし、それに合わせて必要な過程を子供に踏ませる覚悟です。子供の人生の土台は親次第で、どうにでも変わります。夢は子供自身の努力で掴むものかもしれませんが、その過程を乗り越えるチカラは親がつけてあげる必要があります

『習い事をさせている≠子供に向き合っている』を認識する

わが家の上2人には小さい頃から習い事させていました。体操教室に通ったり、ピアノ教室に通ったり、バレエ教室に通ったり、英語教室に通ったり、学習塾に通ったり…。お恥ずかしいのですが、私はこれで子供にできることはしてあげていると思い込んでいました。「これだけ、色々とやらせているんだから賢い子供になるに違いない」と…。

はっきり言います。これは絶対に間違いです。

習い事をさせること自体はいいことだと思います。でも、ただ習い事をやるだけでは子供は成長しません。やぱりそこには親との関わりだったり、声がけだったりを大切にしなくてはいけません。

子供を褒めて育てる≠甘やかす

『子供を褒める』と『子供を甘やかす』は違います。厳格なお父さんの中には「あまり褒めすぎると子供が甘えを覚えるからダメだ」とおっしゃる方もいますが、子供は褒められることは自己肯定感を育むにはとても大切です。一方、甘やかすというのは、子供がグズったからとお菓子を買い与えたりすることであり、褒めるとは全くの別物です。

自己肯定感が低いと子供は自分に自身が持てず、夢に向かっていく活力も生まれませんし、挫折から這い上がるのも難しくなってしまいます

実は、私は厳しく怒られて育ちました。そのため勉強は(それこそ)そこそこ出来ましたが、自分への評価は低く精神的にも波があります。それでも一般的にはうまく行った方だったので、わが子上2人にも同じような教育をしてきてしまいました。私の親よりは少しはマイルドにしたつもりでしたが、それでも友達の親よりは厳しかったと思います。
そのせいか、上の2人は真面目ですが積極性には欠けます。私の知識不足で申し訳ないことをしたと反省する日々ですが、落ち込んでばかりいても何も変わらないので今は子供との関わりを大切に日々を過ごすようにしています。
あなたには私のような失敗は繰り返さないで欲しいです。

子供を褒めるって実は難しいと思う…

『子供は褒めて育てる』と聞きますが、褒めるのは結果を褒めることではありません。もちろん素晴らしい結果を出した時には子供を褒めて欲しいのですが、日常的に褒めるには結果だけではとても足りません。

目標は1人につき1日20回以上褒めることです。

年齢が上がるに連れてこの回数を褒めるのって大変になってきます。そんな時に便利なのが、『子供を認めること』です。テストの結果が悪くても、「ここ頑張ってたところだね!」と結果以外のところに目を向けることが大事です。私はここに一番苦労しました。私自身がテストの結果ばかり気にされ、過程は無視の教育を受けてきたので、最初は自分を全否定しているような気分でした。

子供はそこにいてくれるだけで幸せな存在です。子供が小さい頃は、親にいつも見ていてくれているという安心感から自己肯定感を育むことができますので「おやつ美味しいね」「宿題してるんだね」など、子供のしていることを声に出しみるだけでも効果があるそうです。

まとめ

子供は親次第で良くも変わります。どれだけ子供にお金をかけたでもなく、どれだけ習い事をさせたかでもありません。全ては親の接し方次第です。
責任重大ですね。

でも、その分何よりもやりがいのある仕事だと感じるようになりました。職場の仕事は私がいなくとも回りますが、わが子の母は私しかいません。そんな責任の重さを再認識すると、一時の私の感情で左右してはいけない事柄なんだと思うようになりました。
育児は日常だからこそ親も感情が優先しがちですが、そんなちっぽけなことよりも将来の子供の姿をイメージして、その時を生きたいと思います。