子供のサッカーの試合に同行すると身長の大きい子もいます。子供のサッカーの試合に行くと「学年2つくらい上なんではないか?」と思うくらい大きな子供もいて、他のことは兄弟、親子に見えるくらいの身長差があることも珍しくありません。
身長の大きい子はフィジカルも強いし、1歩の歩幅も違うのでスピードもあります。サッカーにおいて身長が大きいというのは1つの武器であることは間違いありません。「うちのは両親供小さいし、うちの子供は身長も伸びなさそう。サッカー選手は無理かな…」と諦める親御さんもいらっしゃいますが、まだまだ諦めるのは早いです。もちろん子供の身長は親からの遺伝的な要素はありますが、生活環境によっては遺伝よりも大きな身長になる事ができます。
今回はサッカーをする子供の身長を伸ばす3つの方法をご紹介します。
子供がサッカーで活躍する身長を手に入れる3つの方法
カルシウムで骨を伸ばす
子供の身長を伸ばすには、骨の成長が大切です。そこで登場するのが、おなじみのカルシウム。身長を伸ばすにはカルシウムが欠かせません。気をつけたいのがインスタント食品。インスタント食品にはカルシウムの吸収を阻害するリンが多く含まれているため、なるべく避けるようにしたいですね。
カルシウムの吸収を助けるマグネシウムを一緒に摂るのがおすすめです。マグネシウムはナッツ類、海藻、大豆食品などに多く含まれています。
ただ、牛乳だけ飲んでいれば身長が伸びるわけではないので、牛乳は1日500mlくらいでOKです。干しエビや煮干しには牛乳以上のカルシウムが含まれていますので、食事に積極的に活用してみるのもいいですね。
タンパク質で体を伸ばす
背を伸ばすにはたんぱく質が不可欠です。牛乳を毎日1本飲んだど身長は伸びなかった…と落胆する方もいますが、この方たちに共通するのがタンパク質の不足です。アスリートを目指す子供には、かなり気をつけてたんぱく質を摂らないとすぐにタンパク質不足になってしまいます。
特に子供の身長を伸ばすには、朝とおやつでのたんぱく質を意識することが近道。お昼は学校の給食などを食べていますので、バランスのとれた食事は問題ありません。身長の大きな一流アスリートの多くが、子供の頃に朝とおやつの時間に一般的な子供よりも多くのタンパク質を摂っていた方が多い事実があります。
朝は炭水化物メインになりがちですが、タンパク質もしっかり摂ることが大切です。和食なら納豆・焼き魚・しらす、洋食ならオムレツやチーズ・ヨーグルトなどでタンパク質をとります。おやつもスナック菓子や菓子パンは食べず、食事のおかずの1品になりそうなものや、チーズやヨーグルトなどの乳製品を食べていた人が多いようです。
わが家では「身長を伸ばしたかったらおやつにタンパク質!」を合言葉にしています。
運動で成長期を伸ばす
思春期(第二次性徴期)が身長が伸びるラストスパート。成長期の子供の関節付近の骨には骨端線(こったんせん)という線が見られますが、この線が閉じてしまうともうほとんど身長は伸びません。一般的に、身長の伸びのラストスパートが終わるのは17歳〜18歳。この時期にいかに身長を伸ばすが重要になってきます。
ただ、運動をすることで体の第二次性徴期を少し後ろにずらす事ができる事がわかっています。
わかりやすく女の子を例であげると、初潮は体脂肪が14%前後になった時にきます。日本の平均初潮年齢は欧米の子供に比べて1歳くらい早く、その分成長する時期も短くなっています。こうした違いが欧米人と日本人の体格の差に影響を与えているのかもしれません。
運動をすることで男子も女子も成長期を伸ばすことができます。
ただ、運動しているから!と食事のバランスを考えずに食べてしまうと、体脂肪もどんどん増えてしまうので成長期は短くなってしまいますので注意が必要です。
子供の身長が小さいと競技によっては不利になることも…
競技によっては身長が小さいことが不利になることもあります。うちの子の場合はサッカーをやっておりディフェンス力とラインコントロール力をかわれてDFをやっていましたが、身長が小さくて大きな大きな相手とマッチアップした時に負けてしまうため、DFのポジションを他の子に奪われてしまいました。
長くDFのポジションをやっていたので、MFの動きを習得するのは大変でレギュラーを勝ち取るために今まで以上の努力をしていました。
小学6年生になるとJリーグクラブチームのジュニアユースのセレクションを受ける子もいますが、セレクションでまず最初に受かりやすいのは小学6年生で身長が160cm以上ありスピードもある、フィジカルが恵まれた選手です。同じ技術力を持った選手が2人いたら、ほぼ間違いなく身長の大きな選手が合格します。実際にセレクションに行くと、身長の大きな選手がたくさん受けにきていました。体の大きな子たちと競って合格が決まるので、身長が小さいことは間違いなくサッカーをやる上でハンデになると感じた瞬間でもありました。
身長があるということは、今だけでなくこの先サッカーを続けていく上でも大きなメリットです。サッカーだけでなく、バレーボールやバスケットボールもフォジカルが大切ですね。できるだけ有利な状況で運動を続けるためには、まだまだ身長の伸びる可能性のある小学生、中学生の頃にどれだけ身長を伸ばす準備ができるかにかかっていると言っても過言ではありません。
子供の身長が伸びた食事はコレ!
サッカーをする子供の身長を伸ばす3つのポイントを参考にして実際に毎日の食事を変えたところ、ずーっと背の順で前から2番目だった息子の身長がぐんぐん伸びてきました。私が気をつけたことをご紹介します。
実は、元々わが家の食事は炭水化物が多めでした。そこで、まずは朝食時のたんぱく質と牛乳を徹底しました。私はあまり料理が得意ではないのですが、食事の中にタンパク質があるか、カルシウムがあるかは毎回気にするようにしています。
朝食で気をつけていること
うちの子は牛乳が得意ではないので、牛乳にきな粉と黒蜜を入れて飲んでいます。牛乳でカルシウムときな粉でマグネシウムが一緒に摂れるので便利です。あとは、栄養補助食品も使っています。牛乳に溶かして飲む栄養補助食品なのですが、子供の身長を伸ばすのに必要な栄養素がしっかり入っているので、忙しい朝の栄養補給には重宝しました。味もココア味なので、牛乳が苦手な息子も飲むことができています。
きな粉牛乳と子供用の栄養補助食品で、朝のカルシウム問題は解決です。
おやつで気をつけていること
おやつですが、今まではおにぎりとか忙しい時には菓子パンもよく用意していましたし、スナック菓子も置いてありました。「これではいかん!」と、まずはスナック菓子をやめました。
子供にも理由をしっかり説明して、「身長が大きくなりたいのならスナック菓子は断て!」と教え込みました。これにより友達の家に行ってスナック菓子を出して頂いても、少しつまませて頂く程度にとどめられているそうです。
そして家でのおやつもタンパク質重視にしました。そうは言っても難しく考えず、おやつにもお肉や大豆、卵を使うメニューにするだけでです。
- お肉たっぷりお好み焼き
- スパムおにぎり
- 鮭のおにぎり
- 簡単おやき
- 茶碗蒸し
- ワンタンスープ
- 油揚げの巾着煮
- フレンチトースト
- オムレツトースト
などが、わが家の常連のおやつメニューです。簡単に言えば、おやつへの認識を『おやつ』ではなく、『捕食』に変えた感じです。おかし作りが好きだったのですが、やめました…涙
夕食で気をつけていること
夕食でもたんぱく質を意識してメニューを考えています。夜寝ている間に成長ホルモンの分泌が盛んになり1日のうちで一番身長が伸びるので、夕食のたんぱく質は特に大切です。
たんぱく質だけでなく、その中に含まれるアルギニン(成長ホルモンの分泌を活性化するアミノ酸)の量もなんとなくですが気にしています。あとは、タンパク質の吸収をよくするアリシンを多く含む食材を一緒に取れるように工夫したりもしています。
アリシンは玉ねぎやネギに多く含まれています。肉料理に玉ねぎを入れたりとか、簡単なことから実行しています。
ちなみに先ほど紹介したアスミールにはアルギニンも入っています。成長ホルモンの分泌を活性化して身長が伸びやすい体の環境を作ってくれるのはありがたいです。私は時間がある時にはアルギニンの量もざっくりと計算することもありますが、運動キッズに必要な2,000mg〜4,000mgのアルギニン量って、食事から毎日摂ろうとするとタンパク質の量や食材にかなり気を使います。忙しい時には、やっぱりこういった栄養補助食品はありがたいです。
まとめ
子供がサッカーで活躍する身長になるために大切な3つのポイントは、
- 朝とおやつにカルシウムをとる
- 朝とおやつにたんぱく質をとる
- 運動して成長期を長くする
です。
食事のバランスと聞くと、野菜を多めに…と考えがちですが、スポーツ選手にとって最も大切なのはタンパク質です。調べたところ、日本人は欧米の方に比べてタンパク質の摂取量が圧倒的に少ないです。世界で活躍するサッカー選手になるためには、「タンパク質をどう摂るか?」を意識させてあげるようにしましょう。
食事はおやつを出すときに、食材の説明とどんな効果があるのか簡単に説明してあげると、合宿などでバイキングになったときにも、自分でバランスを考えて食事をすることができるようになります。実際、トレセンに呼ばれている子の多くが、自分の体のことを考えてバイキングのメニューをチョイスしていくのだそうです。
サッカーをする子供が身長で困らないように、食事の面で身長サポートしてあげたいですね。身長をサポートしてくれるドリンクなども活用すると、普段の食事では補いきれない栄養素も補給できていいですよ。
飲み始めてからずっと背の順で1番前だった子が後ろから6番目になったので、(たまたま伸びる時期だったのかもしれませんが)効果があったのかなぁと思い続けています。ジュニア用のプロテインを飲ませていた時期もありますが、タンパク質は食事で補って、カルシウムやその他の取りにくい栄養素を栄養補助食品で補う方がいいのかなぁというのが今のところの私の結論です。
一度試してみる価値はあると思います。