わが家の中学生が勉強しない…自ら勉強させた2つのステップ

「うちの中学生の子供が、全然勉強しなくて…」とお困りの声をよく耳にします。私もそんな中学生の長男を抱える母の1人でした。

毎日「勉強しろー!」と言うのにも疲れ、勉強が嫌いなのは理解できても、なぜ勉強しないのか理解できず疲弊していました。

「小学生のときは積極的に勉強してたのに、中学生になったら全然勉強しなくなっちゃって」とおっしゃるママもいますが、中学生は小学生と違って難しい時期。やり方を間違えれば逆効果もなりかねません(自分自身の経験をふまえても…)。

わが家の勉強しなかった中学生が、自ら早起きして勉強するようになった2つのステップをご紹介します。ちなみに、すっごく簡単なことです。今のところ成功(?)しているので、参考にしていただければ嬉しいです。

中学生が勉強しないなら、やってみて欲しい2つのこと

わが家で中学生に勉強させるためにやったことは2つでした。

勉強に集中できる環境づくり

勉強が好きな子なら、どんな環境でも勉強するのだと思いますが、長男のように気が散りやすいタイプの子には、勉強する環境を作ってあげるのが効果的です。

長男は、学習机の前の棚部分に余計なものを置いていたして気が散っていたり、数学の勉強をしている時に視界に社会の教科書が入っていると、社会が気になりはじめてしまう典型的な集中できないタイプでした。

そこで考えに考えた上で購入したのが学校の机。ネットで普通に売っていました。
高さ調節可能なタイプで1万5,000円ほどでした。正直安くない買い物でしたが、その時に勉強しているものしか置けない机の狭さのおかげで、目の前のことに集中することができるようになってきました。

もちろん学校机なんて買わなくても、今ある机の整理をするだけでも効果を発揮する子はいると思います。ただ、うちの長男のように嫌いなものには貧弱な集中力になってしまう子には、向いているかもしれません。

勉強が必要な理由を自分で考えさせる

人間は、他人に決められたことには責任を持てませんし、全力を発揮することができない生き物です。

本当は小学生のうちから、しっかりと自分で考えて欲しかったのですが、長男はバカなのでよく理解できていなかったようです。でも、中学生になれば、ほとんどの子が自分で考える力を持っています

ここで大切なのは、【将来の目標から逆算して考えさせる】ということです。じっくりマンツーマンで3時間くらいかけて、一生→将来の目標→ザックリ区切り年目標→年間目標→月目標→週目標を立てました。

長男の例をご紹介します。ご紹介するのはプロサッカー選手を目標にしている長男の具体例ですが、これはどんな職業でも夢でも使える方法ですので、ぜひ試してみてください。

長男はサッカー選手の夢を追いかけています。そこでサッカー選手に必要なことは何かを考えさせました。そこで息子が出した答えは

  • サッカーの技術を磨くこと
  • 体力をつけること

など、サッカーに関することばかりでしたが、そうではないはずです。サッカー選手までのプロセスには高校受験を通りますし、サッカーで活躍していくには英語も必要な時代です。

一般的には、サッカー選手として現役でいられる時期も限られています。サッカー選手を引退したらどう生きていく?サッカースクールの指導者として生きていく道もあるでしょうし、全く違う職種の職業に就くかもしれません。人生100才時代とも言われているこれからの世の中。生きていくには知識も必要です。

もっと現実的な話をすれば、中学3年生でサッカーのユースチームのセレクションを受けようと思ったら、中3の1年間はサッカーに集中せざる負えなくなります。周りが受験に集中しはじめる時期に、本格的な受験体制に入れないのです。

この事は、小6でセレクション行脚を経験した息子はよく理解していました。ジュニアユースチームが決まるまでは、毎日精神的に疲れて学校に行き、帰ってきたらサッカー、週末もサッカーで宿題をこなすので精一杯になってしまいました。

だからこそ、中2の終わりまでに中学3年間の勉強を終わらせ、学校の授業は常に復習になるようにできなければ、中3でセレクションに集中する事は不可能に近いと自分で察したようです。

子供への質問を繰り返して、このことを子供自身に気づかせることが大切です。答えはこちらからは使えません。困った時には助け舟を出したり、流れはこちらで作って行きますが、あくまでも答えを出すのは子供自身です。

自分で考えついた答えだからこそ、楽しいことを犠牲にでもそれに向かって頑張れるのだと思います。

以前の私を反省すると、ついつい忙しさにかまけて話すことよりも先に「勉強しなさい!」と言っていました。これは逆効果も逆効果!悪循環にハマってしまう方法なので、もし私のようにお心当たりがあるようでしたら、飲み込んでいただきたい言葉です。

もし「勉強しなさい!」と言いそうになったら6秒ガマンです。そして6秒の間に気持ちを立て直して、「いま何時?」と時間を聞くフリをして子供自身がマズイという気持ちになるようにしてみてください。

一見すると全く気にせずに遊んでいるように見えるかもしれませんが、子供は自分で決めたことをやり抜こうという気持ちも持っていますので、気づいたら机に向かっていることも多いものです。

そして、そんな姿を見たら全力で褒めてください!

「エライ!スゴイ!」という褒め方よりも、「ちゃんと計画通りに進めているね!」「集中して勉強してるから、自由時間も気持ちがいいよね。」など具体的なことに声がけすることを意識するといいようです。子供の方から「そうなんだよ!集中すると問題もあっという間に解けるから気分がよくて〜」なんて上機嫌で話してくれることも。

もし、子供の反応が「ふーん」なんてそっけない態度だとしても、心の中ではウシシとほくそ笑んでいるものです。

中学生は自分で考える範囲も広がる分、何かに本気になればあっという間に伸びます。

まとめ

なんで私がここまでしてやらなきゃいけないんだろ…なんて思ったりもしたのですが、子供が頑張る姿を見ていると、あの時に私の頑張ってよかったなぁと感じています。

母親は女優です。子供のやる気を引き出すだために、ぜひ女優になってください。

中学生は勉強する子としない子で差がつきやすい時期です。ぜひ、お子さんの目標を明確にしてあげて、なんのために勉強が必要なのか?を自分の将来に照らし合わせた明確な理由付けをさせてあげてください。

これさえできれば、困った時に手を差し伸べてあげるだけで、子供は勝手に成長して行きます。

【やるべき事は自分の目標から逆算する】というのは、世界的な起業家も行う目標のたて方です。今のうちから中学生にマスターしてもらえば、大人になってからも重宝する考え方だと思います。