サッカーをやっている子供が【やる気がなくて困っている】という話を耳にすることも少なくなありません。
子供のサッカーを全力で応援していると立場としては、子供自身にもしっかりと頑張ってやる気を見せて欲しいですよね。
今回は、子供のサッカーにやる気感じなくなった時の対処法をご紹介します。
子供のサッカーにやる気のなさを感じたら…
子供を見ていてサッカーにやる気がないのかと感じたら、まずはその原因がどこから来ているのかを一緒に考えてあげてほしいと思います。
思うようにサッカーのプレイができないことに苛立ちを感じているのかもしれませんし、もしかしたらチーム内の人間関係がうまくいっていないのかもしれません。ただサッカーに飽きてしまったと言うことも考えられますし、サッカーの他にチャレンジしたいことが見つかったのかもしれません。
まずはサッカーにやる気が出せない理由を一緒に探っていくことが必要なのかなぁと思います。
サッカーがやる気なく見えた理由【実例】
わが家にも2人のサッカーキッズがいますし、チーム内の【子供のやる気がなくて困っている】というお母さん方とも何度も話したことがあります。
その中で多かったケースや親としてもっと早く気づいてあげたかったと感じる私自身の反省例をご紹介します。
チーム内で認められない
ありがちなのが、チーム内で認められないことからサッカー自体のやる気を失っているケースです。
例えば、
- 自分ではがんばっているはずなのになかなか上手にならない
- 後から入ってきた子にな抜かされた
- レギュラーになれない
- コーチのの意向により自分の希望するポジションとは別のポジションばかりやらせられる
- 頑張っても評価されない
などが挙げられます。
大人だって頑張って評価されなければ辛いです。ましてや子供ですから、その辛さは大人の比ではないはずです。
でも、サッカーはゲームに出られる人数が決まった勝負の世界ですから、競争が生じます。その競争に疲れてしまってサッカーから気持ちが離れているケースは多いようです。
本来、そのあたりも含めてチームのコーチは指導して頂きたいですが、コーチも人間ですし、子供ひとりひとりの特性を完全に理解できている訳ではありませんのでケアしきれない部分は出てきてしまうかと思います。
私が思うには、チーム内のことでモヤモヤを抱えている場合には、コーチに相談するのベストだと思います。
レギュラーになれないことへの不満があるなら、自分には何が足りないのか子供が直接コーチに聞くのが1番です。
子供からのこの問いにコーチは向き合ってくれるはずです。もし向き合ってくれずに蔑ろにされるなら、私ならそのチームを辞めさせて別のチームに移籍させます。
勉強だってそうですが、できない部分足りない部分を知るから、そこを埋めて成長できるんです。子供が自ら成長しようとしているのに邪険に扱うコーチはいないはずです。
コーチとの距離感によっては難しいと感じるかもしれませんが、子供の小さな心に溜め込むよりはずっといい結果につながると思います。
コーチに聞きにいく場合には、選手自身に話にいかせましょう。見ている親としては心配になりますが、チームに所属してサッカーをしているのは子供です。
子供に知恵を授けるのはOKですが、あくまで自分の問題には自分で立ち向かわせることが自立につながると思っています。
サッカーの面白さがわからない
サッカーをはじめて間もない子や、サッカーをなんとなく続けてきた子に多いのが、サッカーの面白さがわかるレベルまで来ていないというケースです。
サッカーに限らずどんなことでもそうですが、本当の意味での楽しさてある程度練習しないと味わえません。チームの練習になんとなく通っているだけではちょっと足りないのかもしれません。サッカーの楽しさが分かる前に辞めてしまうのはとても勿体無いです。
早くサッカーの楽しさを知ってもらうために、一緒にボールを蹴る機会を増やしたり、遊びながらボールに触れる回数を増やしていくのがいいですね。
子供はみんな親に褒められるのが大好きです。子供にサッカーに本気で向き合って欲しいなら、この特性を利用しない手はありません。(勉強でも使えるテクニックです。)
一緒にボールを蹴って褒めてあげる機会を増やすだけも、【もっと頑張るぞ!】とやる気が出てくることもあります。一緒にボールを蹴る時間がない時も、子供がボールに触っているのを見かけたら、すかさず「おっ!空き時間にボールを触ってるなんてすごいね!かっこいいね!」など声をかけるようにするといいですね。
サッカー以外の部分でトラブルがある場合
実際多いのが、サッカーと全く関係ない部分でトラブルや心配事を抱えているケースです。
具体的には学校の人間関係がうまくいっていない例が多いです。
もっと言えばいじめや、先生との関係ですね。
サッカーにやる気がなくなったと同時期に「学校行きたくないなぁ」という内容のことを言い出していたら、このケースの可能性を疑ってもいいと思います。
うちの子も、サッカーの練習や試合に何となく行ってボールを蹴ってるだけで、全然ボールに行かないし「ホントなんなの!?そんななら辞めればいいじゃん!」と、プレー見ていてハラワタが煮えくり返りそうな時期がありました。
が…、そこは我慢して根気よく話を聞いていくと、ポロリと「学校でいじめられて教室に入るのが怖い」とぽろぽろ涙をこぼしながら話してくれました。
「学校で嫌なことがあるからこそ、大好きなサッカーでストレス発散してくれば?」と言いたくなってしまうのですが、子供にとって学校という場所の存在は大きく、学校生活が大きな壁となってしまうと他の事への気力も湧いてこないことが多いので、無理強いはしないようにしたいですね。
本当にもっと早くよく子供の話を聞いて、気付いてあげるべきだったと反省しています。
ちなみに、いじめを知った私の行動は
先生に連絡
(状況を報告)
↓
自分から教室に行く自信がつくまで保健室登校を続けた
(学校を休ませる選択肢も考えましたが、一度長期で休ませてしまうと学校に行きづらくなってしまう可能性も考え、保健室に登校していました。最初は私も一緒に、慣れてきたら正門までは一緒に行くが保健室には一人で行かせました。余談ですが、保健室に登校していれば、欠席扱いにはならないようです。)
↓
普通に登校
(たまにPTAの用事があるフリをして、学校に様子を見に行く。)
↓
通常通り
の順で進めていきました。
デリケートな問題なので、何が正しいからはケースバイケースだと思いますが、【保健室に登校するのでもいいんだ!】と自信を持って保健室に通い、休むのではなく保健室には通っているという【自分!えらい!】の気持ちが芽生えてきた頃からサッカーへのやる気も復活してきました。
私は、
「学校にまともに行ってないのにサッカーには来るの?と思う人もいると思うし、何か言われることもあるかもしれないけど、胸を張ってサッカーをしてこい!君は間違っていない!」
と伝えていました。
今の子供をそのまま受け入れることが、やる気を失っている子には必要なことだったのかもしれません。
やる気のない子供にしてあげて欲しいこと
傾聴と共感
カウンセリングの勉強をしていると聞く言葉ですが、傾聴とはその字の通り耳を傾けて熱心に聞くことです。
子供は弱いようで強いです。
心を支えてあげる存在さえあれば、どんどん自分の道を切り開いていきます。
子供の話しを聞いていると「ちょっと待った!それはキミが悪いよね…」とツッコミたくなる話も多々ありますが、まずは子供の話に耳を傾け「うんうん」「大変だったね」など共感をしてあげてください。
これを意識していると、子供から色々な話をしてくれるようになるから不思議です。子供を把握しておきたいなら、怒るよりも共感したがら聞く方が有効な方法です!←コレ、LINE監視なんかよりも有効ですよ。笑
そして私は子供から得た情報を元に裏で手を回しています。苦笑
(全部ではないですよ、これは放っておけない!って事態があった場合のみです)
食事を一緒にとる
当たり前のようですが、大人も子供も忙しい毎日なので難しくなっているのが現状だと思います。
わが家も夕食を子供達で取らせている間に、私はバタバタと家事をしていることも多いです。家にはいるけど、一緒には食事をとっていないパターンもあるわけですね。
週に2,3回であっても、家族みんなで食卓について他愛もない話をしながらごはんを食べる時間も大切な時間です。
子供の心も安定して、栄養吸収効率もよくなりそう!(←実際にどうなのかは分かりませんが、ただ黙々と食べるより笑顔で食べた方が体に良さそうですよね。)
自己肯定感を高める声かけ
人が壁にぶち当たった時に、それを乗り越えるためには自己肯定感が重要になってきます。自己肯定感が高い人は、自分の力で壁を乗り越えることができるようです。
普段から子供には自己肯定感を高める声かけをしていきたいものです。
自己肯定感を高める声かけと聞くと「できたことを褒める」とか「叱らない」ということをイメージされるかもしれませんが、自己肯定感を高めるためにはそのままのお子さんを認める言葉がけが有効です。
サッカーで言えば、サッカーで良いプレーができた時にだけ褒めて失敗した時は怒るのではなくて、失敗してしまった時にも「今日は声が出てたね!うまくいかなかった部分はどうすればもっとよくなるかな?」とよかった部分を探して褒め、できなかった部分は一緒に向き合うのも良い方法です。
生活の中では、子供が小学生までは
「大好き〜」
と抱きついたり、
「好き好き」
と良いながら頭を撫でなりしていました。時には「♪好き好き大好き好っき好き〜🎶」と好き連発の歌を歌ったり…
ここまでしなくても”良いときも悪いときも、好調なあなたも不調なあなたも、いつでもあなたの存在が大切です”ということが子供に伝わればOKです。
昔、幼児教室に通っていた時に、【自己肯定感を高めるために「すき」を1日100回子供に伝えてください。】と教わりました。
中学生になって息子にハグを歓迎されなくなってからは
「さて、○○の元気な顔を見られたから今日も1日頑張るぞ!〇〇は元気の源だからねぇ〜」
なんて言いながら見送ったりしています。息子は「へ〜」なんて気の無い返事をしつつ、「じゃあ、俺も頑張ってくるかなぁ」とか言いながら登校して行くのでまんざらではなさそうです。笑
子供がサッカーに対してやる気なく感じるのは、発想の転換をすればチャンスです。大人になってから壁を乗り越えて行くための練習だと思って、一緒に壁に立ち向かって乗り越え方を考えてあげたいですね。
まとめ
子供がサッカーに対してやる気をなくしているときは、大なり小なり何かしらの原因があるはずです。
頭ごなしに「やる気が感じられない!」と叱るのではなく、まずはやる気がなくなっている原因探しをしてみてはいかがでしょうか。
不思議なのは、子供自身もサッカーにやる気がない原因がわかっていないこともあると言うことです。やはり心と行動がうまくつながるまでは大人が子供の話を聞いて一緒に考えると言う作業が必要なのかなと思っています。