小学生のサッカーのセレクションとしては一般的には2つの道があります。
1つは小学3年生時点でJクラブの下部組織や街クラブのジュニアセレクションを受ける道。この場合には、4年生からチームの移籍をすることになります。
もう1つは、6年生でジュニアユースセレクションを受ける道。こちらの場合には中学生からこちらのチームに所属するので小学生の頃にチームを移籍する必要はありません。
うちの息子が選んだのは後者、ジュニアユースのセレクションを受ける道でした。ジュニアユースのセレクション合格のためにやったことを記してみました。
ジュニアユースセレクションのためにやったこと
息子がジュニアユースのセレクションを受けることを意識し出したのは小学5年生のときでした。同じチームの6年生がセレクションを受けるという話を聞いて意識し出したようです。
みなさんが小学3年生くらいからセレクションを意識している中、とても遅いスタートになったと思います。
5年生のセレクションを受ける前の息子のスペックは以下の通りです。
- 身長140cm 体重33kgのチビっこ
- 50m走タイム 7.6秒
- リフティング回数150回
- ポジションはSH(サイドハーフ)
正直、このままではセレクション合格は難しいと素人の私でもわかるレベルでした。
でも、子供がやる気になっているですから、できる限りは応援してあげたいのが親心。そこでまずはジュニアユースセレクションに合格するためには何を強化するのがいいのか本を読んだり、知り合いのJクラブの関係者の方に聞いたりして調べてみました。
セレクションに合格する子の特徴
クラブの育成方針によって多少の違いはあれど、セレクションに合格する子の特徴は大きく分けて3 パターンです。
- 足の速い子体の大きい子
- 周りの状況がよく見えている子
うちの息子の場合、体も小さいですし、足も遅くはないけどズバ抜けて速くはないです。そうなれば「周りの状況がよく見えている子」になるしかセレクションで戦う術はありません。
じゃあ、「周りの状況が見えてる子にしましょうではないか」と母は意気込みますが、具体的に何をすればいいのかさっぱりわかりません。ちなみに私(母)は小学生の頃になんとなーくサッカーをしていたことはありますが、ただ運動が好きなだけでサッカーが好きなわけじゃなかったので、サッカーに関しては素人です。
主人はサッカーをやっていて、今もサッカーチームでパパさんコーチをしているのですが、息子のサッカー進路に関してはノータッチと言うか、本人の意思に任せるという感じです。
きっとサッカーの才能が有り余っている子の所にはスカウトも行きますし、ここまで母が頑張らなくても進路が決まるのでしょう。うちの息子はそこまで上手い訳ではないので、いかにスキルを上げる環境に放り込めるかが需要でした。
つまり、本人の努力はもちろん、私の頑張りにかかっていると言っても過言ではありません。
【スペックの低い息子】セレクション合格のためにやったこと
セレクション特化型のキャンプに参加させた
まず、最初に送り込んだのはゴールアシストのセレクションキャンプです。これははっきり言って大正解でした。
お盆期間中の夏のキャンプに参加したのですが、5日間で目を見張るほどの成長がみられました セレクションキャンプ後のチーム練習でも、コーチから「急に上手くなったね」とお声をかけていただくほど。
素人目から見ても、動きがお盆前とは明らかに違いました。
ゴールアシストのサマーキャンプには多くの6年生が参加します。と、言うか5年生での参加は少数です。しかも参加する6年生は皆さんどこかのセレクションを狙っている方ばかりなので、スピードも速いですし、何より負けん気が半端ないです。
「ミニゲームであっても絶対に負けたくない!」という気迫が感じられました。 そんな子達の中で5日間揉まれているのですから、5年生の中に戻ったときにはそのスピードの違いは大きな違いとして感じられます。
息子が言うには、「チームの子の動きがすごくゆっくりに感じる。試合でも5年生の動きはゆっくりだ。」なのだそうです。 スピードがゆっくりに感じられれば、心にゆとりができ、周りを見る余裕ができます。
周りが見えれば、プレーの幅も広がります。ゴールアシストのセレクションキャンプをきっかけにドリブルをしていても、ボールをロストすることはほとんどなくなりました。
まず、5年生の夏に行って良かったのはゴールアシストのセレクションキャンプです。この時期に1つ上の学年のセレクションを目指す子達とサッカーをできた経験は大きなステップとなりました。
リフティング
リフティングが苦手な息子。リフティングの練習をして来なかったというのが正直なところです。
とりあえずセレクションまでにリフティング5分間、歩きながらのリフティング50m、歩きながらのヘディングリフティング50mをマスターさせることにしました。
この条件をクリアできなければセレクションは受けさせないと言って聞かせたので、毎日リフティングをひたすらやってました。
その甲斐あって、目標は達成。リフティングが少しできるようになったおかげで、浮き球の処理やトラップが上手になりました。
ちなみにJ下部のセレクションの中でも、アップで歩きながらのリフティングをやらされているところもありました。
フットワーク
ボールへの反応と動き出しのスピードを高めるために、前後左右斜めのフットワークの練習をしました。
私が高校大学でバドミントンをやっていた時によくやっていた練習なのですが、サッカーでもフットワークが身軽にできればフェイントなどでも役立つのではないかと思い取り入れた練習でした。
結論としては、息子にとってはコレは意外とよかったです。一歩の動き出しがよくなったので、足がそれほど速くない息子ですが、詰めるスピードや、加速のスピードが上がりました。
足が速くないなら、一歩目を出すスピードで勝負という発想です。
判断力を鍛えてもらえるスクールへ移籍
これまで通っていた大手のスクールから、判断力を徹底的に鍛えてくれるスクールに移りました。
通い始めた当初は、「頭が疲れた…」と言うくらい今まで遊んでいた脳を鍛えていただきました。常に周りを見て常に最善策を考え続ける姿勢は、このスクールで教えていただきました。
すっごくオススメのスクールなのですが、良すぎて教えたくない心情です…。と言うか、徹底した指導のために多くのスクール生はとっていないようなので(セレクションがあります)、気になる方はお問い合わせフォームからご連絡いただければ、こっそりお伝えさせていただきます☆
食事を管理
セレクションを受ける子はみんな体が大きいと聞いたので、ちびっ子の息子が少しでも戦えるように食事を変えました。
特にたんぱく質と油には気を使い、栄養バランスのいい食事を心がけました。
まとめ
サッカーで上を目指す子が避けては通れないセレクション。まず受けるのがJ下部のセレクションだと思います。
J下部のセレクションはとても厳しいものです。
サッカーの技術はもちろんですが、身体が大きい子や足が速い子はセレクションで有利なのは間違いありません。
でもセレクションはどんどん受けた方がいいと思っています。セレクションは子供を成長させてくれます。
自分の先にはどんな壁があるのか子供自身が感じることが、今後の成長につながると思っています。結果がどうであれ、挑戦する姿勢を持てたこと、そしてセレクションで得られた経験が今の宝となっています。