子供のサッカースクールの選び方は?【年齢別でご紹介】

子供のサッカースクール選びは親にとっても頭を抱える問題です。スクール選びが成功するか失敗するかで、子供のサッカーへのモチベーションは全く変わってきますので、スクールは慎重に選びたいものです。

今回は、わが家で子供のサッカースクール選びをする時に実際に気をつけていることをまとめました。

子供のサッカースクールは数カ所の体験に行く

気になったサッカースクールを見つけたら、体験に行くと思います。しかし、多くの方は一ヶ所しか体験に行きません。

これは勿体無いです。もちろん、ずっと気になっていたスクールがあって、やっと入れた!という状況であれば、 1ヶ所の体験で入会してもいいと思います。

しかし、そうではなくて、1からスクール探しをしているのであれば、最低でも2ヶ所以上は体験に行き比較対象を作った方がいいと思います。

ちなみに、私は最低3ヶ所は体験に連れていき、子供自身に選ばせてます。

子供も比較する対象があれば「こういう理由でここに行きたい!」と、そのスクールにいく目的が明確になります。目的が明確ならば、その後の辛いことがあっても頑張れます。

ぜひ、数ヶ所のスクールの体験レッスンを受講してみてください。実際に行ってみないと分からないことって、たくさんあります。

子供のスクール体験時のチェック項目

いざ、スクールの体験レッスン!

体験レッスンには必ず親も同行し、スクールの様子をしっかり観察してきましょう。体験レッスンで見てくるポイントをご紹介します。

子供自身がそのスクールに魅力を感じたか

サッカースクール選びで最も重視したいのは、子供自身が楽しめるかどうかです。スクールにはそれぞれの雰囲気があります。お子さんが馴染めるか、そして体験に行ってお子さんにいい変化があったかどうかを見えあげてください。

親にとって魅力的なスクールが、子供もとっても魅力的とは限りらないのが難しいところです。子供の気持ちをしっかり聞いてあげたいですね。

個人の成長に寄り添ってくれるか

スクールの指導方針と同じくらい、個人の成長にフォーカスしてくれるかも大切です。スクールは個人の技術を高めるために通う場所です。

『何ができて、何が足りないのか』スクールからの課題提示があるかどうかもチェックします。

通知表のように紙やデータで目に見える形で個人の課題を教えてくれるスクールもありますし、コーチが口頭でその都度課題を教えてくれるスクールもあります。中には全く課題提示がないスクールもあります。

この部分は、体験だけではわかりにくい部分でもあるので、「個人の課題などを教えてもらえる機会はありますか?」とズバリ聞いてみるのもいいかもしれません。

コーチの子供への声かけ

コーチの子供への対応や声かけも、子供の成長には大切な要素です。子供を怒鳴ったり、子供によって差別がないかチェックします。

実際に、上手い子ばかりに声をかけ、そんなに上手ではない子は無視に近いコーチもいました。一人一人の成長に目を向け、子供を伸ばしてくれる声かけをしてくれるか見ておきましょう。

しっかり誉めてくれるコーチが見てくれれば、子供は伸びます。その上で改善した方がいいプレーについては具体的にアドバイスをくれるコーチがいいですね。

常にニコニコしている必要はありませんが、頑固オヤジのように子供に威圧感ばかり与えるコーチの元には、個人的には預けたいとは思いません。チームなら別ですが、スクールですからね。

そのスクールに通っている子のレベル

周りの子のレベルが、わが子よりも少し上くらいがちょうど良いと思っています。レベルが低すぎても楽しくないでしょうし、かと言って周りのレベルが高過ぎても付いていけない可能性もあります。

レベルがかけ離れ過ぎていないスクールがいいと思っています。

一度入ったスクールにずっと通い続ける方もいますが、個人的には子供のレベルに合っているスクールを探し続けた方がいいと思っています。

スクールの中でレベル分けをしてくれるスクールもありますし、常に子供自身に学びのある環境を作ってあげたいですね。

 

ご紹介したチェックポイントが全てではないと思いますが、私は体験に行った際にはこれらを中心にスクールを観察しています。この方法でスクール選びをして今のところハズレを引いた事はありません。

私は体験レッスン時には、スクールの様子を動画を撮っていいか確認し、許可がもらえれば必ず動画に撮るようにしています。数ヶ所の練習内容の比較もできますし、家族でどのスクールがいいか話し合う時にも役立ちます。

【年齢別】サッカースクール選びのポイント

サッカースクール選びのポイントは年齢によって違います。私は、サッカースクールは子供のレベルや状況によって変えていくものだと思っています。私がサッカースクールを選ぶときに重視してきたポイントをまとめました。

幼児のスクール選び

幼児期(園児クラス)のスクール選びのポイントは簡単です。

サッカーを楽しいと思わせてくれるか!』まずはこれが一番大切です。

幼児期にサッカーを楽しい!もっとサッカーが上手になりたい!と思えることが、小学生になってからの上達のカギです。幼児期からゴリゴリとサッカーをやらせるのではなく、楽しむ中でボールに触れられるスクールを選ぶのがオススメです。

楽しむのが大前提なのですが、やはり何を教えてくれるのか?も重要です。特に幼児期のスクールはボールに触れる回数が重要です。

  • ボールを扱う基礎はきちんと教えてくれるか
  • コーチの人数は少なくないか
  • ドリブルの基礎は教えてくれているか

特に年少さんのうちはU-3,4クラス(満2〜3歳クラス)があるスクールがおすすめです。

「上のクラス(年中さん、年長さんと一緒のクラス)に入れてたら上達するのではないか?」と思いがちなのですが、一般的に年長さんと年少さんでは体格が大きく違うためボールにほとんど触れない可能性もあります。そうなると、子供はやる気を無くしてしまい兼ねません。

幼児期は出来ること8割、ちょっと難しいこと2割の割合でチャレンジすると、伸びると言われています。この割合に合っているクラスを選ぶことが子供のヤル気を引き出すポイントです。

小学校低学年(1〜3年生)のスクール選び

この年代は、サッカーの基本技術である『とめる、蹴る、運ぶ』を鍛えるのが大切な時期です。この時期の目標は、ボールをあまり見なくても自由に操れるようになることです。

どのスクールもこの年代は基礎技術の習得に力を入れていると思いますが、教え方やメソッド、スクールの雰囲気は異なります。

大人数でワイワイと元気のいいスクール、1対1を徹底的に鍛えるフットサルスクール、少人数制でとことん個性に寄り添うスクール、将来のJリーガーを目指すJ下部スクール。

スクールにも個性がありますので、お子さんの性格や目指すものによって選ぶのがいいと思います。

個人的には、この時期は足元の技術を徹底的に鍛えておく方が、高学年以降にスキルが伸びると感じています。

そのため体験に行った時には、どのような練習で足元の技術を鍛えているのか、一人一人がボールに触る機会は多いかを観察するようにしています。

小学校高学年(4〜6年生)のスクール選び

高学年からは自分の武器を見つけ、磨いていく時期に入っていきます。お子さんのプレースタイルを理解して指導してくれるスクールが最高ですね。

判断を鍛えてくれるスクール、ドリブルを強化してくれるスクール、ストライカーとしての素質を磨いてくれるスクールなど、お子さんの特色に合ったスクールを選んで行きたいですね。

4年生からは更に判断を求められ、頭を使ったサッカーになっていくかと思います。しかし、判断をするためには”脳を判断に割くこと”ができなければなりません。

  • トラップは目線を下げずにできるか
  • ボールをある程度見なくてもコントロールできるか

この辺りがしっかりできるまでは、判断強化に特化するよりも足元もしっかり教えてくれるフットサル系のスクールもいいかもしれません。基礎的な土台はしっかり作った方が、後々の上達がスムーズですのでここは慌てないようにしたいですね。

もし既に足元の技術(とめる・蹴るの基礎技術)がある状況であれば、次のステップとして特に鍛えたい箇所が明確でないならば、判断スピードを鍛えてくれるスクールがおすすめです。

1クラスの人数が多過ぎると目が届かない可能性も…

コーチが子供一人一人をしっかりと見ることができるのは、コーチ1人で10人程度だと感じています。

よく「クラスの人数が少なくて不安もある」とご心配される方もおられますが、スクールの人数が少ないというのはデメリットばかりではなく、しっかりと指導してもらえる環境だと考えることもできます。

そうは言っても、お子さん自身がやりにくさを感じていたり、サッカーを楽しめていなければ意味がありませんので、お子さんと相性のいいスクールを選んであげることが大切です。

J下部のスクールに行った方がいいの?

J下部のスクールかJ下部以外のスクールかは、やはり相性が一番大切だと思うので、私自身はそこまで気にしてはいません。

ただ、J下部のスクールに通われるのであれば、ジュニアユースで行きたいチームに行くのがいいのではないかと思っています。

と申しますのは、数年後にそのJ下部チームのセレクションを受験するのではあれば、セレクション時にアウェーの空気の中でプレーするか、知っているコーチや仲間がいる中でプレーするかではプレーのしやすさが変わってきます。

セレクション会場でコーチに声をかけてもらえたりすることが子供のリラックスにもつながります。

チームの育成方針に沿ったスクール運営をしているため、J下部もスクールによって特色があります。

もし特定のチームが決まっているのであれば、セレクションに向けた第一歩として、そしてチームの特色を知るという意味でも、そのチームのスクールに通うのはアリだと思います。

逆に、もしそうでなければJ下部スクールにこだわらなくてもいいのではないかと思います。

まとめ

上手くなるコツは「サッカーが楽しくて毎日やりたい!」と思える環境作りです。

子供がサッカーを頑張っていると、ついつい親も熱くなってしまいますよね。(お気持ち、よくわかります…)

ただ、スクールを選ぶときには一度冷静に「わが子の長所とプラスしたい部分」を明確しておくのがオススメです。そうしておけば、本当の意味でお子さんにピッタリのスクールを探すことができると思います。

個人的には、子供の成長に応じて子供に足りない部分を補ってくれるスクールを渡り歩いてきました。

体験に行ったけれど、入会しなかったスクールもあります。スクールの指導者が途中で変わり、新しいコーチと子供が合わず他のスクールに移った経験もあります。

子供が楽しいと思えることが一番大切です

親はわが子に合うであろうスクール候補を探し、体験レッスンに連れて行くことはできます。しかし、実際に通うのは子供です。子供自身が本当に通いたいと思えるスクールなのか?お子さんの気持ちも尊重してあげたいですね。

良いスクールに出会えますことを、心よりお祈りしております。

☆思いきりサッカーして欲しいから!
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