子どもがサッカーをしていると、親の出番も多いですよね。親のトラブルが原因でサッカーチームを去る子供たちもいます。
特に親同士のトラブルが多いのが、少年団のサッカーチーム…。
子供が楽しくサッカーを続けるためにも余計なトラブルには巻き込まれないようにすることが大切です。
親同士のトラブルの主な原因と、トラブルに発展しないために気を付けたい3つのポイントと実際の体験談をご紹介します。
親トラブルを避けるために!心がけたい【3つのポイント】
1.悪口や噂話はしない
日本人は気持ちを伝えるのが苦手な人種です。
でも、誤解をうまない為にも感謝の言葉は積極的に発して行くことが大切だと思います。心からの感謝の言葉を言われて、気を悪くする人はいません。
人間関係の基本ですが、その場にいない人の悪口や噂話はしないようにしたいですね。
例え、あなたが良い意味で発した言葉であっても、違った意味で相手に伝わってしまう事もあります。
会話の内容が誰かの噂話だったら、トイレに行くふりをしてその場を離れるなど、そっと距離をおけるといいと思います。
もし話を振られてしまったら「へー」と肯定も否定もしない言葉で逃げておくのが無難です。
2.適度な距離を保つ
子供を通してできた知り合いは、あなた個人の友達とはちょっと異なります。
ママ友もそうですが、サッカーママもそうです。中には意気投合して仲良くなるケースもありますが、それでも注意は必要です。
あくまで子供がサッカーをするために、あなたはその場にいることを忘れないことが大切です。
あなたの真の目的は、サッカーをする子供を応援する事のはずです。その親と仲良くするためではないはず。この優先順序が狂うことが、親トラブルに発展する大きな落とし穴ですので、気を付けたいものですね。
3.当番は出来る範囲でやってみる
試合に行く度にの車出しがあったり、お茶を用意する係やビブスを洗う当番などチームによって様々ではありますが、どこかで親がサポートしなくてはいけない機会があると思います。
スポーツ少年団のサッカーチームの場合、コーチもパパさんコーチがボランティアで教えてくれている事が多く、ママのサポートがあるから成り立っているのは事実。誰かが断ったら、必ず誰かにシワ寄せがいってしまいます。
でも、気持ちはあっても、用事や仕事で協力が難しいこともありますよね。
家庭の事情も家庭数だけ存在しますので、これは仕方がないことですので気に病む必要はありません。
用事が入ってしまって当番を引き受けられない時には、他の方に交換を申し出ましょう。
「絶対やらなきゃ!」と意気込んでしまうと疲れてしまい、子供のサッカー自体が苦痛になってしまいます。
できない時には誰かに頼っていいんです^^
そして、あなたが動けるときには、できる限り自分から動いてみてください。
子供のサッカーの親同士の関係も持ちつ持たれつ。
この気持ちを忘れなければ、大きなトラブルに発展する確率はグッと減ります。
車出しは、大きな車をお持ちの方に偏りがちです。
お会いした時に感謝の気持ちを伝えたり、自分も車を出せる時には出せる意思を伝えてみるといいですね。もし、台数制限などで車出しにならなかったとしても、車を出そうとした意思は伝わります。
子供のサッカーの親トラブルの原因は?
サッカーをする子供の親トラブルの原因は様々です。
特にトラブルの原因となりやすい事項を実際あった親トラブルの例と、トラブルにならない為の対策をご紹介します。
トラブルにならないのが一番いいですよね。
事前にトラブル例を知っておくことでトラブルを避けることもできますよ。
では、早速まいりましょう。
ケース1:子供のレギュラー争い
サッカーチーム内での保護者トラブルで一番多いのが、『試合のレギュラー争い』だと思います。
今、小学生のサッカーは8人制です。
そのため、チームに9人以上の選手がいれば必ずスタメン(レギュラー)争いが起こります。
一学年の多く、数チームに分けて試合出る場合にはAチーム、Bチーム…など実力によってチーム分けをするでしょう。
誰もが認めるチームの主柱的な選手がAチームでスタメンなのは、多くの保護者が納得します。
でも、スタメン争いをしている場合や、AチームとBチームの狭間にいる子の親は、納得ができない時もあります。
「何であの子がレギュラーなの?」
「何であの子がAチームで、うちの子がBチームなの?」
たとえ子供が納得していても、親の気持ちは治りません。これが親同士のゴタゴタやトラブルに発展することが多いです。
個人的には、モヤモヤした気持ちがあっても心に秘めておくタイプなのですが、子供のことになるとヒートアップしてしまうのか、保護者同士でグループを作り対立している方も意外といます。
距離を置いているつもりでも、いつの間にか標的にされる事もあるので、他人事ではありません。
決して「上手くないから文句を言われる」なんて事は思っていません。陰口を言う人が悪いと思いますし、子供のことで親が揉めるのは違うと思っています。
ただ、サッカーチームは実力社会。
結果を出していれば、他の保護者から文句を言われる機会は圧倒的に減ります。
毎試合チームに得点をもたらしてくれるフォワード、状況に合わせて適確にゲームをコントロールしてくれるハーフやボランチ、チームのピンチを必ず救ってくれるセンターバックやキーパーに文句を言いますか?
文句を言われないためには結果を出すのが一番早い方法です。
結果を出すには、正しい方法で、正しい努力をするのが近道。
いくら努力しても、間違った方法をしていると結果は出にくいので注意が必要です。
「努力すれば報われる」という言葉がありますが、正しくは「正しい努力をすれば報われる」だと思っています。
ケース2:サッカーに対する温度差の違い
サッカーへの温度差の違いは親同士のトラブルの原因としてよくある話です。特に小学3年生くらいまでは、親のサッカーへの熱量の違いが顕著にでる年代です。
- プロを本気で目指していきたい子
- 楽しく運動する手段としてサッカーを選んだ子
- 親に言われて何となくサッカーをしている子
など本当に様々です。
特にスポーツ少年団のチームはこの温度差が大きく、試合の応援への熱も親によって違います。
小学4年生頃になると、本気で上を目指していきたい子はクラブチームのセレクションを受けて移籍していきますのでこの温度差は少しずつ落ち着いていく傾向にありますが、6年生でセレクションを受ける子も多いので子供が小学生のうちは温度差に悩む方も多いです。
対策【ご家庭の考え方をしっかり持つ】対策は【ご家庭の考え方をしっかり持つこと】
「他のお宅は、他のお宅!うちはうち!」トラブル防止にはこれが一番大切です。
すごく力が入っている保護者の話を聞くと自慢されていると感じることもあるかもしれませんが、「へー、すごいなぁ。色々な考え方があって面白いなぁ。」程度に流せるといいですね。
サッカーに対する考え方も、教育方針もご家庭ごとに違って当たり前です。
ご家庭ごとに芯を持って子供に接することができていれば、そこに正解や不正解はありません。
もしあなたのお子さんがサッカーに力を入れていて、できればプロを目指したいと考えているのであれば、そのことは他の保護者の前ではその事をナイショにしておく方が平和でいられるかもしれません。
もし「どこかスクールに行ってるの?」など質問された時だけ、それとなく伝える程度でその場をしのぎましょう。
ケース3:経済感覚の違い
同じチームでサッカーをしていても、経済感覚は家庭によって違います。
経済感覚の違いによるトラブルは、スポーツ少年団のチームでよく耳にします。(決してスポーツ少年団が悪いと言っている訳ではありません!わが家の子供たちもスポ少チーム出身です^^)
スポーツ少年団の魅力は、何と言っても月謝が安いことです。
しかし、実際にサッカーを始めるとシューズやユニフォームなどお金がかかります。学年が上がると合宿や遠征などもあり、出費は増えていきますよね。
ここでトラブルになりやすいのが経済観念の違いです。特に合宿に関する考え方の違いは、トラブルに発展するパターンもよく聞かれます。
海外への短期サッカー留学をさせたりする家庭の子が妬まれていじめられたり、逆に経済的な理由で子供を合宿に参加させられない方の悪口を言ったりするケースもあります。
これは本当に残念でなりません。
経済的に余裕があるお家は周りへの配慮もしつつ、自分の子供を応援するようにするといいかもしれません。
ちなみに我が家は決して経済的に余裕がある家ではありませんが(子供のサッカーのために毎月切節約に励んでいます)、チーム内の合宿のほか、スクールの合宿やクリニックなどにも参加していました。
でも、トラブル回避のため、同じチームの子には言わないように子供と約束しています。
対策【余計なことは言わない】対策は【ご家庭の考え方をしっかり持つこと】
海外短期留学や、外部の合宿に参加したことはあえてチームメイトに話さないのも一つの方法です。
変な誤解を受けてはいけませんし、周りにひけらかすことでもありませんよね。子供自身が成長してくれればそれでいいし、子供自身にもそう思ってもらいたいと思っています。
我が家では「あえて自分から言うことはしない」約束の上で行かせるようにしています。
ケース4:自分勝手な親がいる
どこのチームの親たちを仕切りたがる親がいます。
もちろん良い意味で仕切ってくれればいい人ですが、残念ながらただ自分のいう事を聞かせたいだけの人もいます。その中から派閥が生まれ、後からチームに入った子の親が派閥争いに巻き込まれるケースもあります。
親達の派閥は、コーチも警戒しているのだそうです…。
私は派閥には属さず、なるべくどの方とも同じように接するようにしています。他の親を警戒する必要はありませんが、距離感が近すぎてもトラブルになりやすいように思います。
近すぎず遠すぎない距離感を見つけていきたいですね。
サッカーが上手い子の親はどの派閥にも属さず、試合を観戦するときにも隅でひっそりを見ていることが多いようです。
これは親同士のトラブルを避けて、子供がサッカーに集中できる環境を作ってあげたいという親の配慮なのかもしれません。
結局、みんな自分の子が一番かわいい!
どの親もみんな自分の子が一番かわいいのです。チームの他の子の成長も喜ばしいけれども、それでも自分の子の可愛さには叶いません。
サッカーは親のサポートが必要なスポーツです。
どうしても、手をかければ手をかけるほど「他の子には負けて欲しくない!」という気持ちも芽生えやすくなります。
それを露骨に出す人、心の中にはそういう気持ちは抱えつつも表には出さない大人な対応ができる人、それぞれです。
でも、私はそれぞれ違っていても良いのではないかと思います。
パレードの法則というものがあります。どのような場合でも、2:8(もっと細かく分ければ2:6:2)になるという法則です。
この法則に当てはめれば、サッカーチームに10人いれば本当にうまい子が2人、普通の子が6人、残りの2人が伸びしろタップリの子になります。これは各チームから選りすぐりの選手を集めて作ったチームであっても同じです。
どう逃げたって無意識のヒエラルキーは付いて回りますので、気にしないのが一番です。
子育ての考え方は家庭の数だけあります。
考えるだけ時間のムダくらいに思っておくと気持ちが軽くなりますよ^^
面倒くさそうな親には近づかず、ニコニコ挨拶だけして距離を保っておくのが賢い方法だと思っています。
親の嫌がらせの原因の多くは『嫉妬』
これは私と周囲の実体験からくる話なのですが、自分の子供がサッカーが上手いと親も叩かれることが多々あります。簡単に言えば『嫉妬』です。
このケースでトラブルが起きやすいのは
- 途中でチームに入ってレギュラーになった場合
- 突然上手になってきてレギュラーに入った場合
などです。
うちの息子も急成長をしたタイプなので、それまでニコニコ話てくれたママさんが急に素っ気なくなったりしたことがありました。
親は自分の子が一番かわいいんです。←肝心!
ウチの息子の場合、小学校入学の時からクラスで一番体が小さく、当然Bチームのベンチが指定席でした。
サッカーは体が大きい方が有利なスポーツですが、小さくたってアプローチの仕方を変えるだけで上手くなれます。
その方法に出会ってからサッカーの技術も飛躍的に伸びていきました。
最初は色々と言われましたが、Aチームのキャプテンになった頃にはママさん達からも何も言われなくなりました。
実力を認めてもらうまでは、「つっくん(息子)はチビでヘディングも負けるくせに!ママもいつもヘラヘラして嫌な感じ」とかよく言われていました。笑
少年サッカーの親同士の関係なんて、チョットしたことで文句を言われ、チョットしたことで歩み寄ってくる変な世界です。
なので、あまり気にしないのが一番!
周りの親に文句を言われたら「犬のフン踏んじゃった、ツイテナイ。まぁ、いっか!」くらいの感覚でいいと思います。
実際にサッカーをするのは子供達ですが、私たち親は子供がのびのびとサッカーができるように裏方としてサポートして行きたいですね。
親は子供のサポーター
「親は子供のサポーターになってあげてください。」
これはJFAが主催する園児の親睦大会で聞いた言葉です。
(個人的には、親はサポーターというよりも役割的にはマネージャーの方が近いかなぁと思っています。)
園児時代は微笑ましく見守っていたはずの子供のサッカーですが、小学生になり学年が上がるにつれてサポーターという認識が薄れてしまうことがあります。
親もコーチやトレーナーになってしまいます。
試合から帰ってきた子供のプレーに口を出してしまったり…私も反省すべきところがたくさんあり、耳が痛いです。
簡単に言えば親同士のトラブルって、サポーター同士(マネージャー同士)のトラブルです。
端的に言えば、外野のトラブル。
Jリーグの試合などでサポーター同士のトラブルが報道されることもありますが、叩かれて謝罪コメントを出すのは直接そのトラブルに関係していないはずの『チーム』の運営や監督、選手達ですよね。
親同士のトラブルも、チームに迷惑をかけていることを認識しておきたいものですね。
私たちは子供が楽しくサッカーをするためのサポーターであり、成長を手助けするマネージャーです。迷惑をかける存在にはならないよう、お互いに言動には気をつけていきましょう。
まとめ
サッカーへの想いも、子供のサッカーを応援する姿勢も、人それぞれ考え方や意見は本当に様々です。
でも、もういい大人ですから、他人を攻撃したりするのは格好の悪い大人のすること。
色々言ってくる親もいるかもしれませんが、基本的には笑顔で逃げるのが得策です。
子供たちを応援する親は志を同じくする同士であるべきだと思っています。
子供が楽しくサッカーできることが最優先です。
あえて自分から嫌われる事はしませんが、好かれる必要もないと割り切るとラクにお付き合いできますよ。
子供のサッカーの付き添いは、仕事だと思いましょう。
客先で嫌味を言われても、笑顔でヒラリとかわしますよね?
サッカーの親同士のお付き合いも基本的には同じです。子供たちが楽しくサッカーを続けていくために、親同士もトラブルなく過ごしていきたいものですね。
お互い頑張りましょう(^ ^)