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サッカーはボディーコンタクトの多いスポーツ。
”サッカーに怪我はつきもの”とも言われます。

怪我をしないように気をつけているつもりでも、怪我を避けられないこともありますよね。

ケガはどの年代でも辛いですが、特に小学生、中学生などの成長期のケガは、後々に引きずることも多いので注意が必要です。サッカーができないことへの精神的な負担も大きく、ケガをきっかけにサッカーを辞めてしまう子もいます。

怪我の程度にもよりますが、最近は体を動かしながら怪我の回復を促していく方法が主流になってきています。

今回は、特に小中学生のための【サッカーでケガをした時にできるトレーニング】をご紹介します。

どこまでトレーニンングしていいのか確認する

この記事を読んでくださっているという事は、医師から通常のサッカー練習を禁止されている状態かと思います。

まずは医師に「どこまでの運動なら可能か?」をはっきり聞いておきましょう。
その中で、できることを探していくことが重要です。

  • 足が動かせる?
  • リフティングなど軽いボールの扱いは可能?
  • ランニングは可能?
  • 体幹運動やストレッチはできる?
  • 接触プレー以外なら可能?

具体的に何をするのが禁止なのか“を医師に確認してみてください。

捻挫でも、ボールを使ってリフティングをしていい段階、ランニングをしていい段階、軽い練習参加ならOKの段階があります。

今どの段階なのかを把握しておくことが、回復への第一歩です。

そして、毎回の診察のたびに何がNGで何がOKなのかを確認しておくことが、トレーニングの種類を増やすコツでもあります。

体幹強化&ストレッチでブレないカラダづくり

体幹トレーニングとストレッチは、ケガ期間中にやりこんでおきたいトレーニングです。

捻挫の場合、体幹を鍛えておくことでバランスが整い、捻挫を繰り返しにくい体になることができます。

また、捻挫の原因自体が、体のバランスが悪いこともあります。

リハビリに通っていると、様々な体幹トレーニングを宿題として課せられることも多いです。

ネットで検索すればトレーニング動画が簡単に見つかる時代です。どんどん活用してみましょう。

手を怪我した時など、足への負担は問題ない場合には、チューブ(ゴムバンド)を使ったトレーニングもオススメです。

キック力アップは復帰後の大きな武器になります。

走るのがOKならランニングで体力強化

可能なのであれば、ランニングでの体力強化はしておいた方がいいです。

練習や試合ができないと、どうしても体力が落ちます。サッカーには体力が欠かせませんので、できる限り体力を落とさないようにランニングはしておきましょう。

きっちり走って体力アップしておけば、復帰後のレベルアップにも繋がります。

足裏でボールを触る

椅子に座った状態で、足裏でボールをコロコロ転がすのもボールの感触を忘れないためには有効です。

普段はボールを触る時って、走ったり、ステップを使ったり、タイミングをずらしたり、相手を見たり…ボールを触る以外にも何かしていると思います。

ボールの感触だけに集中する機会って、なかなか少ないのではないかと思います。

怪我をした時は、ボールの感触を感じるには絶好の機会です。

裸足でボールをコロコロ転がしながら触っているうちに、自分の足とボールとの関係がわかって来るので繊細なボールタッチにつながります。

足の形って人によって結構違うんですよね。

足の幅、骨の出方、指の長さ、足の形はオーダーメイドなので、ボールの扱い方もそれぞれ違って当然です。

自分の足に合ったボールの扱い方を、今一度見つめ直す機会にしてみませんか。

サッカーの本を読む

サッカー本は、これまで真剣にサッカーで結果を出してきた人たちが【やってきて良かった事】をまとめたものです。

本を読めば、その人の人生を疑似体験することができます。

思いもよらなかった練習方法やテクニック、コツなどがギュッと詰まっています。

本を出版するには校閲をクリアする必要があります。Youtubeやサイトの情報は校閲を受けないので、好きなことを言えますし、書けます。
(私のサイトもその中の1つです。笑)

本は1冊1,000円〜2,000円で、たくさんの学びがあります。
スクール1ヶ月分の1/3〜1/4くらいで、一生勉強できるのでお得ですね。

入院中でも本なら読めます^^

精神面での本、栄養面での本、ボールコントロールの本、サッカーIQの本など、楽しめる本がたくさんあります。

精神面強化のオススメ本

元日本代表キャプテンの長谷部選手の本『心を整える』。

長谷部選手が日々同様なことを心がけてサッカーに臨んでいたのか、具体的に書かれて行動をマネしやすいです。

サッカーをしていなくても一流の心がけを学べ、読んだ後に清々しさすら感じる一冊です。

ボールタッチのおすすめ本

「ボールを止めた時に完全に止まっていなければ、それはミス」

これは、サッカー界のレジェンド風間八宏さんの言葉です。

風間さんは、子供の頃から素足でボールの感触を確かめながら、練習をされていたそうです。
この本には、細かいボールコントロールのコツが書かれています。

「ボールのこの部分を、足のこの部分で触るとピタッとボールが止まる」など具体的なコツがイラスト入りで紹介されています。

試しにサッカー未経験の3歳児がマネしてみましたが、本の通りにやるだけでピタッとボールを止まりました。
(正直ビックリ!家族みんなで大興奮でした。)

きっと、「えっ?こんなも方法があったの!?」と、目を見開く瞬間に出会える一冊です。

サッカーでのケガはチャンス!?

全くケガを経験せずにプロサッカー選手になった人は、どれくらいいるのでしょうか?

きっと、ほとんどいないと思います。
皆さん、何かしらケガの経験を持っています。

でも、プロになる人はケガをしたら、ケガを治して終わりではありません。

ケガを自分の体の弱点と捉え、弱点を補強するためのトレーニングをしたり、食事に気を使ったりして、同じケガを二度としないようにしようとします。

その心がけがプロ選手に共通するものだと思います。

ケガをして誰かに当たり散らす子もいます。
ケガをした自分を卑下する子もいます。

そんなときは親の出番です。

どんなシチュエーションでケガをしても、ケガをしたことは自分の責任です。
そしてケガをしたことで、自分の弱さを知るきっかけになっていることを、話してあげて欲しいです。

中にはケガで大切な試合に出られなかったり、セレクションで実力を出しきれず涙を流す子もいます。

子供にとっては大きな挫折です。

でも、今のこの悔しさを忘れずに、努力し続ければ結果は付いてきます。

後々「ケガをしたから強くなれた!」と自信を持って言えるような過ごし方をしてもらいたいと願っています。

ケガでの離脱は辛いものです。
でも、この期間を無駄な時間にするか、有意義な時間にするかは自分次第です。

練習に参加できず、運動量やカンは落ちるかもしれません。
でも、ボールに全く触れないということは少ないと思います。

  • 片足が使えなくても、もう片方は使えます。
  • 手が使えなくても、足は使えます。
  • 安静指示でも、ボールの感覚に全神経を集中させることはできます。

体幹やストレッチは、ケガをしにくいカラダを作ることにもつながります。今、いつもよりも少し時間があるからこそ、いつもは時間を割くことが難しいトレーニングに時間を使う機会したいですね。

まとめ

ケガをしてサッカーの通常練習からの離脱を余儀なくされたときは、

  • 体幹を鍛える
  • 柔軟性を強化する
  • ボールタッチの精度を上げる
  • サッカー本を読む

など、普段はなかなか時間を割くことが難しいトレーニングをするのがオススメです。

本を読むことなら、安静指示が出ていてもできます。
活躍しているサッカー選手の多くが、本当に多くの本を読んで勉強されています。

成功する人は本を読むって、スポーツの世界でも同じようです。

ケガをした今を、無駄な時間にしてしまうのはモッタイナイ。
ぜひ、自分の弱点を強化して、ケガから復帰したときに更に進化したプレーができるように準備をしておきたいですね。