子供のサッカーのスパイクはいつから履くもの?
サッカーと言えばスパイクのイメージもありますが、早くからスパイクを履くことのリスクもあります。
みんなはいつからから子供のサッカーのスパイクを履かせたのか?その中での失敗談、スパイクをお子さんの足を守りながらスパイクと付き合っていくためのスパイクを履くのにベストな時期、スパイクの選び方をご紹介します。
サッカーのスパイク、いつから履かせた?みんなの解禁年齢&失敗談
チームのママさんや知り合いや親戚に聞いたサッカースパイク解禁年齢や失敗談をご紹介します。
小3でサッカーを始めてすぐにスパイクを履かせました。なんとなく息子の足のサイズに合って、息子が気に入ったデザインのスパイクを購入。しばらくすると、息子がかかとが痛いと言うので病院な連れて行ったらシーバー病と診断されました。お医者さんにスパイクが原因ではないか?と言われ、しばらくスパイクを履くのを辞めさせました。
小1でスパイク履かせてたんだけど、サッカーをやってるお兄ちゃんがいる子のママにアドバイスもらって使用中止に…スパイクも小さいサイズから売ってるから、トレシューとセットで必要なものだと思ってたんだよね。でも、1年生ってあんまり試合がないから、たくさん履く前にサイズアウトしちゃった。アドバイスをもらってから子供とも話合って、次からは買わなかった。本格的に履いたのは6年生になる前くらいかな。チームの子は5年生にはみんな履いてたな。
うちの子は小学5年生からスパイクを履くようになったよ。雨の次の日の試合で滑るからスパイクを買って欲しいと懇願されて仕方がなくかな…
息子は小4からスパイクを履いています。スポーツ用品店のワゴンセールでスパイクの特売を発見!コレはと思って子供のサイズを買ったんだけど、靴の横幅が足りなくて痛いっていうの…。靴は本人を連れて行って買わないとダメだね。
サッカーについて無知だったので、息子がサッカーを始めるときにコーチに「スパイクを購入したした方がいいか?」って聞いたの。小1の息子にはまだトレシューで大丈夫と言ってもらって良かった。結局スパイクを履いたのは4年生くらいかなぁ。
周りの子を見ていたりママさんの話を聞くと、3,4年生あたりからスパイクを履きだす子が多いようですね。でも、小学校高学年になってから履く子も少なくありません。焦らずお子さんの身体の成長を共にスパイクを検討していけるのがいいですね。
ちなみに参考程度にわが家のスパイク解禁年齢もご紹介します。実際の例として参考程度の話ですので、興味のない方は読みとばしてくださいね。
長男のスパイクデビューは5年生
長男は足のアーチが低く扁平足ぎみだったので、体感や柔軟の他にアーチを作るトレーニング(細長く丸めたタオルをアーチ部分で踏んだり)を重点的にした後にスパイクを使用しました。
そのため、初めてスパイクを履いたのは5年生の夏です。かなり遅いスパイクデビューでした。
練習や試合が土のグラウンドだったこともあり、人工芝に比べて足への負担が大きくなることが要因です。足への負担に耐えられるだけの体になっていないと判断しました。
3年生くらいからスパイクを履くチームメイトが増えたので、本人はスパイクを履きたいと言っていましたが、「いまスパイクを履いてケガする可能性を上げてしまうのと、ケガをせずにずっとサッカーを続けられるのどっちがいい?」と聞き、本人に選ばせる形で条件を満たすまではスパイクは禁止としていました。
長女のスパイクデビューは4年生
長女がスパイクを履いたのは4年生の夏頃。
長女は3年生頃から身体が柔らかく体幹もアーチもしっかりいたのですが、身体が小さかったため自分よりも大きな相手からのボディコンタクトに耐えられる体幹をつける必要がありました。
足だけで踏ん張るのではなく、全身で踏ん張れるようになったのが4年生の夏だったので、このタイミングでのスパイク解禁となりました。
夏はスパイクデビューしやすい季節
2人ともスパイクデビューは夏ですが、実はちょっと季節にもこだわりました。
『4月、新学年になり気持ちも新たにスパイクデビュー☆』という子も多いのですが、4月は新年度で無意識のうちに、気持ちも身体も疲れを溜めやすい時期です。そこに慣れないスパイクで体の負担を増やすのは、ケガのリスクもあることは頭の片隅にいれておきたいですね。
また、冬はどうしても身体が縮こまりがちでケガをしやすい時期ですので、同じく注意が必要です。
もちろん身体の成長によっては4月や冬でも問題ない場合もありますので、お子さんの身体の様子を観察してあげてください。
わが家では、夏(7月始めくらい)なら身体の負担も少ないかなぁという勝手な解釈と、試合数も程よく多く、スパイクに慣らしやすかったので夏にしました。
子供をサッカースパイクを履かせる時期は?
【体幹&柔軟性&土踏まず】がしっかりしてからがオススメ
スパイクに欠かせないのがスタッド(ポイント)です。スタッドのおかげでグリップ力や瞬発力が上がるのですが、身体には負担もあります。
スパイク体重を支える点が少ないため、地面からの突き上げ力が大きくなります。そのため、足に大きな負担がかかり、身体が未熟なうちからスパイクを履くと思わぬケガに悩む可能性もあります。
私が子供たちにスパイクを履かせる基準としたのは、『体幹と足裏のアーチがそこそこ形成されているか?』です。
体幹は止まる、動くもサポートしています。サッカーの動きの中でも止まるとき、動き出すときにも絶賛活躍中です。
身体が横に振られそうになるのをグッとこらえて次の動きにつなげる時など、体幹が鍛えられていないと、その力を全て足(スパイク)が受けることになってしまいます。
そうなると、足に負担がかかり過ぎるため、足の故障につながります。
毎日体幹トレーニングをして、最初は出来なかった体幹トレーニングの動きをスムーズにできるようになったら体幹はクリアとしていました。
また、毎日足の裏を軽くもんであげていると、土踏まずがしっかり形成されているかのチェックもできます。足の裏を刺激することは、脳機能を活性化することにもつながりますので、ぜひ時間が許す日は足の裏を優しくもんであげてください。
柔軟性アップで身体の負担を減らす
柔軟性がある身体は障害を和らげることにつながります。もちろん全身の柔らかいのがいいのですが、特に股関節の柔軟性はあった方がいいと思います。
股関節が柔らかければ足の可動域が広がるので、スパイクのエッジの部分だけで止まるのではなく、より多くのスタッドに体重をかけることができるようになります。
足の負担は軽減には、身体の柔軟性も大切です。
スパイクが原因で起こりやすいケガも…
早くからスパイクを履く子に多いのがシーバー病(踵骨骨端症)です。
失敗談の中にも出てきましたが、シーバー病の話を聞いたのは、1度や2度ではありません。チーム以外にもスクールでも、よく聞く話でした。”サッカーあるある”の1つじゃないのかなぁと個人的には思っています。
シーバー病は、かかとの骨に炎症が起きてしっている状態です。サッカーや野球などのスポーツをしている子供に多く、かかとの痛みは腫れがあります。スポーツ障害の1つで、必ずしもスパイクのみが原因ではありませんが、スパイクが足の負担となりシーバー病を発症しやすくこともあります。
シーバー病になると、しばらく安静にする必要かあることも…大好きなサッカーができない日々を過ごすのは子供にとってはストレスです。
「早くかっこいいスパイクでサッカーをしたい!」という子供の希望はあるかもしれませんが、
リスクを減らすためにも、スパイクを履くのを身体の準備が整ってからがオススメです。
インソールで足の負担を軽減!
子どもはスパイクのデザインや機能にばかり目が行きがちですが、意外にも重要なのがインソール選びです。
スパイクに元々付属されている中敷を外して、子どもようのスポーツ用インソールを入れるだけで、足の負担はグッと軽減できます。
足のアーチが低い扁平足ぎみの子は、特にインソールを入れた方がいいですね。
うちの息子も扁平足ぎみですが、インソールはアーチもサポートしてくれるので足の疲労の軽減や動きやすいといったメリットもあるようです。
プロサッカー選手の中にも、インソールにこだわりを持っている選手は少なくありません。ケガに悩んだ選手が、インソールを変えてケガをしにくくなったというエピソードもあります。
スパイクは決して安い買い物ではないので、スパイク+インソールの出費は我々親にとって痛い出費ではありますが、子どもの足を守るためにはインソールを使用してあげるのがいいと思います。
子供のサッカー用スパイクの選び方
天然皮革?人工皮革?
サッカーのスパイクには、天然皮革と人工皮革があります。
天然皮革は、使用しているうちに自分の足に馴染み、ボールタッチも抜群。スパイク内が蒸れにくくプレーしやすいのが特徴です。そのため多くのプロが天然皮革のスパイクを愛用しています。
「おお!プロ選手は天然皮革か!?」
「じゃあ、うちの子もプロになって欲しいから天然皮革のスパイクにするか!」
ちょっと待ってください!
天然皮革にはデメリットもあります。
天然皮革には、
- 雨の日に水を吸いやすくスパイクの型崩れをしやすい
- しっかりお手入れをしないとカビが生えてくることもあるため、使用後に専用クリームなどでの手入れが欠かせない
- 値段も高い
というデメリットもあります。
そして、最近は人工皮革も進化しています。
最近の人工皮革はひと昔とは比べものにならないくらい軽量化、馴染みやすさがアップしています。雨の日に履いても型崩れしにくく、普段のお手入れもサッと拭くだけと子供でもラクチンです。
そして、天然皮革よりも価格も安価なのは親には嬉しいポイントです。
雨の日に土のグラウンドでプレーすることも多い子供達には、人工皮革の方が向いています。
スポーツ用品店やサッカー専門店にいっても、ジュニア用スパイクコーナーに並んでいるのはほとんど人工皮革か、ほぼ人工皮革+一部天然皮革のスパイクです。
人気があるのも人工皮革の割合が多いタイプです。やっぱり管理のしやすさが魅力です。
スパイクの寿命は長くて6ヶ月!
「スパイクって安くない買い物なので、大きめを買って長くて履いてもらいたいなぁ…」というのは、私の心の声です。
でも、それはNG!
大き過ぎるスパイクはプレーにも影響を与えますし、成長期の身体にもよくありません。
スパイクの寿命は長くて6ヶ月です。毎日ハードにスパイクを使う中高生では約3ヶ月でスパイクがダメにります。
サイズアウトする前に買い替えが必要です。
(うちの子も小6くらいからは、3ヶ月でダメになりました。)
6ヶ月で足の大きさは平均約5mm程度しか大きくなりません。少しゆとりのあるサイズを買っておきたい場合にも、5mm大きめのスパイクを選んで置けば十分ですね。
6ヶ月毎、場合によっては3ヶ月毎に買い換える事を考えると、ジュニアの場合では天然皮革より人工皮革のスパイクを選んだ方が経済的にも優しいので、わが家では人工皮革のスパイク一択です。
子供のスパイクのスタッド(ポイント)の形は丸型がオススメ
スパイクの裏を見るとあるボコボコ、あれがスタッド(ポイント)です。
スパイクを選ぶときって、ついついデザインや値段に目を奪われがちですが、子供のスパイクを選ぶときにはスタッド(ポイント)の形にも注意してみてください。
いくつかのスパイクの裏を見ていただくとわかるのですが、スタッドの形や付き方ってスパイクによって違います。
子供の足に負担の少ないスタッドの形は丸型と言われています。
理由は、丸型はスタッドの数が多く、体重を分散してくれるので安定感があるからです。小学生は土のグラウンドでプレーする機会も多いので、足腰の負担を減らすためにもスパイクデビューは丸型スタッドのスパイクがおすすめです。
丸型のスタッドは、異形型(三角や四角、細長いスタッドなど)のスタッドに比べるとグリップ力は落ちます。これはデメリットと言えます。そうは言っても、トレシューと比べれば全然グリップ力は上ですし、始めてのスパイクは丸型で十分な効果を感じられると思います。
スパイクに慣れてきて、プレースタイルなども確立されてきたら、丸型以外のスタッドのスパイクにも挑戦してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?初めてのスパイク選びのご参考になれば嬉しいです。
気になるのが、お子さんの反応ですよね…
子供は有名選手モデルのスパイクや、プレー別に作られているカッコイイスパイクを欲しがるものです。最初からスパイクの裏を見て選ぶ子がいたら、きっとサッカーの申し子か何かです。
でも、ここは親の私たちが子供にスパイクの良さと同時に危険性も使え、サッカーを続けるためにも自分の身体を知って、身体を守ることも教えていく必要があるのかなぁと思っています。
スパイクを履くだけでも、お子さんのテンションはあげるはずです。スパイク選びが、もっとサッカーを楽しむきっかけの一つになるといいですね。