ジュニアユースのセレクションに落ちたら読んで欲しい話

たくさんの子ども達が挑戦するのが、ジュニアユースセレクション。

中学生になってどのチームでプレーするかかかっている、サッカーキッズにとっては大きな転換期です。既に小学3年生の時にセレクションを経験している子もいますが、ジュニアユースのセレクションjはジュニアのセレクションよりも多くの子が経験するものかと思います。

トントン拍子にセレクションに合格していく子がいる一方で、なかなか合格がもらえず苦しむ子もいます。

実は、わが家も苦しい経験をしています。

でも、今はその苦しい時期があったからこそ本気でサッカーに向き合えており、いい経験をさせてもらえたと思っております。

J下部のセレクション、強豪街クラブセレクションそれぞれ違っていました。

今回は、セレクションに落ちた原因、そしてそれぞれのチームが重要視していそうなところをお伝えさせて頂きます。

子供がセレクションに落ちた原因

セレクションを受ける子は、当然そこそこサッカーが上手で、これからもっと上達して行きたいと思っているお子さんだと思います。

セレクションの場は、そんなお子さんが100人以上集まる場所です。(J下部チームのセレクションは1次セレクションに400名近く受験されることも珍しくありません。)

その中から合格者を選ぶのですから、ある程度の基準があるはずです。

セレクション時のチーム分けから、セレクションに落ちた原因を考えてみました。

身長が大きい、足が速いは有利

J下部のセレクションでは、身長が大きい子、足が速い子は、チーム分けの段階から既に別になっているチームが多かったです。大きい子で集められていた印象です。その子達のプレーを見ていると、プレースピードも早く上手だったので、書類が届いた段階で分けているだと思います。

中には、集められていると思われるチームの試合にはバインダーを持ったコーチが数名付くのに、他のチームにはコーチが一人ずつしかいないという、なんともわかりやすいチームもありました。

合格とはならなくても、2次セレクション、3次セレクションに進んでいたのは体の大きな子でした。

やはりサッカーはフィジカルのスポーツなのだと実感しました。

有名強豪チーム所属、トレセン歴は有利にはたらく

セレクションを進んでいった子は、体の大きな子、スピードの速い子であり、さらに有名チームの子も多かったように思います。J下部のジュニアチームはもちろん、県の上位リーグで戦っているようなチームに所属している子です。

チーム名というよりは、上位リーグで普段からJ下部ジュニアチームと対戦しているので、プレースタイルが把握されていると理由だと思います。

強豪チームにいる子にとっては、セレクション前からセレクションが始まっています。

よく言えば、セレクションの日が1日ではないのです。その点で、強豪チームは有利だと言えます。

弱小チームでは、なかなかJ下部のコーチにお会いする機会もありませんからね。

自分のプレーができなかった

合格したセレクションでは、自分が出せていた!その反対に、落ちたセレクションでは周りに圧倒されて自分の得意なプレーが出せなかった。

これが息子と娘の共通意見でした。

自分が出せたセレクションは楽しめます。そして更にいいプレーが引き出されます。

初めて会う子達の中で、自分のプレーを出し切ることは簡単なことではありません。だからこそ、それができるできないは合否に大きく関わってくるものなのかもしれません。

セレクションに落ちても気にしない!

生まれ持った体格や成長の問題はどうにもなりません。特にジュニアユースセレクションを受験している小6年代は、生まれ月によってもまだ体格差がある年齢です。

ジュニアユースセレクションで落ちたからと言って気にしていても仕方がありません。

でも、セレクションから学ぶことはできます。セレクションは上手い子の集まるお祭りです。スピードのある子、体の大きな子とプレーできる絶好のチャンス。このチャンスを活かさないのはもったいない。

一つでも多くの事を持ち帰って欲しいです。

自分の得意なプレーを発揮したり、苦手を克服できたり。これだけでも、セレクションを受けた意味があります。

そして、悔しい気持ちを決して忘れないで欲しいです。

世の中には上手い子がたくさんいて、体の大きな子もたくさんいる。その中でも戦っていきたいのか、子供自信が問われるのがセレクションのいいところだと思います。

戦い続けることを自らの意思で選んだお子さんは、その後どこかのセレクションに合格すると思いますし、もし部活で続けても高校以降で戻ってきます。

お遊びで受けたセレクションでは、ここまでの挫折感は味わえません。必死で受けて落ちたから見える世界があります。

セレクションは慣れも必要

セレクションという場には不思議な空気が漂っています。独特の空気感です。

この空気に飲まれてしまい、自分のプレーができない子もたくさんいます。

空気に飲まれず自分のプレーをするためには、慣れも必要です。

可能であれば、本命チームのセレクション前に他のチームのセレクションを受けてみるのもいいと思います。練習会を実施しているチームなら、練習会に参加します。

毎年J下部のセレクションは街クラブのセレクションよりも早く行われるので、J下部を狙うならジュニアのうちにセレクションに挑戦させておくのがいいですね。

とにかく場数を踏ませるのが、子供が慣れるために一番早く効果的な方法です。

後手後手に回るとセレクションでもうまくいきません。常に情報を集め、数年後を見据えて準備をしていけるのが理想だと思います。

長男の時は出だしが遅かったので、長女の時にはスタートダッシュを大切にしました。その甲斐あって案外すんなり決まりました。

(わが家には年の離れた3人目がおりますので、上の子2人で学んだことを3人目の時に試していきたいと思います。その結果はまた随時こちらのブログで共有させていただきます。)

子供のメンタルのサポートを忘れない

子供がセレクションに落ちると、「なんでちゃんとできなかったんだ!」と怒りたくなりますが、実際にセレクションの場に立っているのはお子さんです。

小さな体で今まで感じたことのない緊張感の中、必死に戦っています。

セレクションでいいプレーをしたって、落とされることなんてザラにあります。

自信を失い、自分のプレーを見失いってしまう子もいると聞きます。

セレクション中は、親は子供のメンタルサポートに徹するようにしていました。もちろん子供がアドバイスを求めてきたらアドバイスはしますが、結局は子供の問題ですからね。

冷たいようですが、一歩引いて見守っているくらいの姿勢でいいのではないかと思っています。

実は、娘のセレクションの時は、車でセレクション会場まで連れて行ったものの、娘のプレーは遠くからちょっと見ただけのものもありました。そして、あまり見てない方が活躍して帰ってくるという、悲しい現実。苦笑

セレクションに落ちれば、子供自身が自分の問題と捉えてくれます。そうなれば、親はサポートに徹していても子供は勝手に成長します。

セレクション期間中は専属の運転手、食事係、リカバリートレーナーになるくらいの気持ちでいいのかもしれません。

子供2人のセレクションを終えて思うことは、「ここまで来たら親が熱くなっても仕方がない…」。

子供と一緒にセレクションを乗り越えたことは、親としてとてもいい経験をさせてもたっと思っています。セレクションの合否に一気一憂するのではなく、「そのセレクションで何ができたのか?」に目を向けてセレクションを振り返ってあげて欲しいと思います。