トレセン・セレクションを狙うならば、技術だけでは勝ち抜けません。もちろんズバ抜けたテクニックがあれば別ですが、多くのセレクションでは技術プラスαが求められます。
そのプラスαはフォジカルであったり、足の速さであったり、シュート感であったり色々ですが、トレセンやセレクションでキラッと光るにはもっと見られるところがあります。厳しい競争を勝ち抜くために今のうちに身に付けるべきこと、そして意識するだけで驚くほど上達するコツをご紹介します。トレセン・セレクションを狙うのであれば必見です。
トレセン・セレクションを狙うなら必要なこと
サッカーの”アイデア”のトレーニング
サッカーの技術は自分で練習をしたり、スクールに行ったりして身につけることができます。トレセンに呼ばれたり上を目指すならば、技術があるのは当たり前の世界です。最も求められるのはキラッと光るアイデアです。
逆に言えば、技術は後でも練習で取り戻すこともできますが、アイデアは小学生のうちからストックいる子とそうでない子で差が出て来てしまいます。
子供の試合を見ていると、「あっ!うまいな」と感じる子は多いですが、プレーに面白い発想やアイデアを感じる選手はなかなかいません。小学4年生くらいまでは技術があればチームのエース級にはなれます。でも、高学年、さらには中学高校でもサッカーを続けていくためにはアイデアは絶対に必要になってきます。
アイデアはサッカーセンスとも言い換えることができるかもしれません。「このパターンの時にはこう動くと仲間をフリーにできる」「ここでこういうテクニックが使える」などサッカーの引き出しを増やすにはプロに試合を見るのが一番効果的です。サッカーアイデアを持っている子は、練習で技術を身につけた時に大きく化けます。
頭が柔軟な今だからこそ、本場のサッカーのプレーを見せてあげることが子供の将来に生きてきます。
テクニックの引き出しを増やす
スクールやチームで教わる技術は限られています。しかし、トレセン・セレクションを狙うなら多様なテクニックを持っていて越したことはありません。
小学生はマネっこが大好きです。プロのテクニックを見て「スゴイ」と感じるとマネしたがります。練習や試合で「なにそれ!」と親もビックリするようなテクニックをやってのけるのが小学生年代の子供達です。
小学生年齢には、たくさんプロのテクニックを見せてあげることで「自分もあれをやりたい!」と練習するようになりテクニックも向上します。職人の世界では「技術は教わるものではない、見て盗むものだ」と言われるようですが、サッカーも同じです。どんどんプロの良いプレーをマネして、テクニックを盗んで行くことが重要です。
受け身の子はトレセンやセレクションには合格しにくいです。自分から貪欲にワザを盗みにいく姿勢を身につけたいですね。
アイディアを生み出すには、まずは引き出しを増やす!
スティーブ・ジョブズは「優れた芸術家はマネをする。偉大な芸術家は盗む。」という言葉を残しています。この言葉は有名な画家パブロ・ピカソの言葉とも言われています。
ピカソは「インスピレーションは確かに存在する。しかし、それが訪れるのは、あなたが働いている時に違いない」という言葉も残しています。
詳しくはピカソの名言をネットで検索していただければたくさん出てきますが、大事なのは偉大な芸術家や起業家でも何もないところからは生み出さないということです。
全くの0から、1は生み出せないんですね。
自分の知識の中のAとBを組み合わせたり、AをCに近づけたりして新しいアイディアはできていきます。経験や知識がないとアイディアなんて湧かなくて当然なわけです。
サッカーだってそうだと思います。
いい選手のプレーをみたり、新しい技を覚えて(YouTubeなどでサッカーのテクニックやプレーを教えてくれる動画もあります)実践してみる。そして、うまくいかない部分を自分仕様にしていくことでアイディアは増えていきます。
コーチや監督に「テクニックはあるんだけど、アイディアがもう一歩なんだよ〜」という言われたと聞くことがありますが、結果を追い求め過ぎている大人にも責任があるのかなぁと思たりもします。
子供が自由にプレーして、間違えて、知識を入れて、改善してを繰り返していける環境こそが、新しいアイディアを作ることに繋がるのではないかと思ったりしている今日この頃です。
偉そうなことを言って申し訳ございません。アイディアを仕事にしている身としては、どうしても息子に伝えたかったことの1つでした。
アイディアを作るために息子に伝えたこと
私が息子に伝えたのは
- 本を読むこと
- 脳に探してもらうこと
の2つです。
本を読むこと
何も無理して頭を抱えながら、難しい文学小説を読む必要はないと思います。サッカーの本もたくさん出ています。そしてその本を書いているのは、結果を出したサッカー選手です。本にはその選手の経験が詰まっています。
私たちがいくら努力したって、得られる経験は1人の人生分です。でも、本を読んで頭にインプットすれば成功した人の思考や経験を得ることができます。
ネットや動画もタメになりますが、本を出版するには校閲があるので、ネットの世界よりも確実な情報が手に入りやすいです。
また、本の良さは自分が探している以上jの情報を手に入れることができるコト。動画やネット記事って、自分が今欲している情報しか見ないですよね。でも、本には自分が欲している情報+αが掲載されています。そのため、思いがけずより多くの情報を得ることができるのが本のメリットだと思います。
(個人的には、様々は情報雑誌がWEBサイトに移行されていくのは残念でなりません。無料で読めるのはありがたいですが、+αの情報は読まなくなってしまったので、自分の成長スピードは減速しているように思います。)
脳に探してもらうこと
脳って、すごい力を持っています。本当に望めば、目標のために必要な情報を勝手に探してきてくれます。
脳の情報元の約90%は視覚からの情報と言われていますが、脳は全ての情報を処理しきれないのでその大部分は捨てている状態です。つまり、必要な情報を最小限に絞って処理しているということ。
ここで重要なのは、その最小限の情報に何を入れてもらうか?です。
目標を達成することを本気で望み、それに向けて努力をしていると、脳もそのために必要な情報を最小限の情報の中に組み込みます。
脳を味方につけると強いです!ドラえもんが味方にいるより強いかも。普段見ている日常の中からも、どんどんヒントを見つけてきます。これは面白いですよ。
脳をだますには言霊も有効です。【言霊】という言葉だけ聞くと宗教っぽいイメージとかあると思いますが、全然そんなのではなくて、簡単に言えば自分の発する言葉で脳をだますということです。
脳は、意外と騙されやすい性格。発せられた言葉を聞いていると、「あれ?そうなの?じゃあそのための情報探さなきゃね☆」とコロッと騙されてくれるらしいです。だから、一見すると大き過ぎる夢だって、どんどん言葉にしていくのが効果的です。
お子さんが「ぼく、大きくなったらサッカー選手になる!」と連呼していたら、大人の視点「それはちょっと難しいんじゃない?」なんて、止めるのはナンセンス。無意識に自分の脳に暗示をかけている最中なので、その作業の邪魔はしないであげたいですね。
まとめ
後半はなんだか小難しい話になってしまいましたが(こんな展開の回にするつもりはなかった…)、サッカーだけに限らず社会に出てからも仕事などで役立つと思いますので、子供のうちから意識しておくといいのかなぁと思います。
他とは違うピカッと光るものを身につけるには、アイディアって欠かせないと思います。
アイディアは突然降って湧いてくるものではないから、知識を入れることからはじめたいですね。大人は、知識を入れるサポートをしてあげるのがいいのかもしれません。