サッカー選手に人気の「タビオ5本指ソックス」。プロからジュニアまで愛用され、その快適さやパフォーマンス向上効果は実感されています。ただ、初めて使う人からは「ソックスを切るの?」「ほつれ対策は?」「履き方は?」といった疑問が多くあります。
タビオは普通のサッカーソックスとは違い、少し特殊な履き方や準備が必要です。切り方や補強を知らないと機能を活かせず、すぐ傷むこともあります。
そこで本記事では、タビオソックスの切り方・履き方・ほつれ防止法を画像入りで解説しています。息子の実体験やチームでの事例も交え、初めてでも迷わず履けるようにまとめました。これを読めば安心してタビオを活用できますよ。

やってみればただ切って、あぶるor縫う!なのですが…ソックスを切ると言われても、まだ使えるソックスを切るなんて、ケチ主婦の私にはハードルの高い作業でした。失敗は許されませんからね…。
試行錯誤しながら、良い方法をあれこれ探しましたので、ぜひお試しください!
タビオサッカーソックスの切り方
必要な道具と準備
- ハサミ(布切り用が◎)
- 既存のサッカーソックス
- タビオ5本指ソックス
- ソックスバンド or テーピング
まずはユニフォームのソックスと同色系のタビオを準備します。詳しくは後述しますが、完全一致は難しいので「近い色」で大丈夫です。
実際の切り方:手順解説
ユニフォームソックスを用意する
くるぶし〜足首あたりを目安にカット
最初は長めに残してOK。短く切りすぎると修復できないので、最初は少しずつ確認しながら切ると安心です。反対側は、長さを合わせてきればOKです。カットした部分をほつれないように処理する
ソックスのくるぶし辺りを切る
詳しくご説明しますね。
まずは、今お使いのサッカー用ソックスやユニフォームのソックスを用意して、くるぶし辺りをジョキジョキ切っていきます。最初はドキドキしますが、そこは大胆に!

うちの子の場合、ソックスが小さくなったタイミングでタビオを購入したので、すね部分を長めに残しましたが、残す長さはお好みで調節してください。
「残す長さがよくわかならい…」という時には、とりあえずソックスの残す部分を長めに残しておくのがオススメです。
長い分には上に上げたり、更に切ったり工夫できますが、短く切り過ぎてしまうとどうにも修復できませんので最初は慎重めに長めに残すようにします。

サッカーソックスの切り方や、切る長さに決まりはありません。
タビオとソックスが重なるように履けて、テーピングやバンドを付けてもプレーの邪魔になりにくい長さがベストです。
足の作りは人それぞれなので、ベストな位置も人それぞれです。プロの足元を見ても、テーピングの位置がみんな微妙に違います。
ちょっと面倒ですが、テーピングやバンドまで巻いて長さを調節していくと失敗しにくいですよ。
一度慣れてしまえば、次回からは感覚的に切る位置がわかります。面倒なのは最初だけなので、最初だけは慎重に長さ調節すると安心だと思います。
切った後の端の処理
切ったソックスは、そのままでは切り口がボロボロになってしまいます。そこで、切り口の処理をしておきます。以下の方法で補強しましょう。
ソックスは毎日のように履くものなので、補強が不十分だと数回の使用や洗濯で切り口がボロボロになってしまいます。事前にしっかりと処理しておくことで、耐久性が大きく変わります。
火であぶる
ガスコンロで切り口を軽く溶かす方法になります。
【やり方】
ガスコンロの火に、切り口を近づけてソックスのフチを溶かすだけ!
もっとも手軽な方法で、すぐにできるのがメリットです。ただし火加減を間違えると焦げたり穴が空いてしまうリスクもあります。
あまり火を近づけすぎてしまうと、ソックスが黒くこげてしまうので注意が必要です。お子さんのソックスの場合は、ここは親が手伝ってあげるといいかもしれません。
<注意>
タビオを履く時に、タビオバンドなどの滑り止めバンド使わずに「テーピングで止める」場合には、せっかく火であぶったて溶かした部分が、テーピングに貼り付いて取れてしまうこともあります。

わが家は5回使用と洗濯を繰り返したところで、最初に炙っておいた部分が取れてボロボロになってしまいました。
こんな感じ…(;_;)

洗濯の度に、切り口の処理が取れていないか確認しておくと安心です。タビオバンドを使う場合には火で炙れば問題なく使えます!
テーピングで止めて使う場合には、次にご紹介する『端を塗っておく方法』がおすすめです。
端を縫っておく

火であぶるよりも確実なのが糸で縫っておく方法です。かがり縫いでOKです。テーピングを使って履く予定の場合には、こちらの方法がいいと思います。ガシガシ洗濯しても、端がほつれることはありませんでした。

100均の刺繍糸&針でもOKで、家庭でも簡単に実践できます。かがり縫いをするだけでも十分ですが、時間があればブランケットステッチで丁寧に縫うと更に安心です。
糸の色をソックスに合わせれば目立ちにくく、見た目もきれいに仕上がります。刺繍糸は色数が豊富なので、ユニフォームカラーに合わせた調整もしやすいです。
布用接着剤や透明マニキュアで固める
縫う時間がないときや応急処置的におすすめの方法です。切り口に軽く塗布して固めると、数回の洗濯程度ならほつれを防げます。どうしても耐久性は縫いに劣りますが、縫い作業が面倒な時には便利ですよ。

洗濯を繰り返す子ども用には「縫う方法」が一番安心です。
練習や試合で毎日のように履く場合は、手間をかけても縫っておくことで長持ちします。逆に数回しか使わない予定だったり、その都度やり直す余裕がある場合には、火であぶる・接着剤で固める方法でも十分対応可能です。
タビオ5本指ソックスの履き方

タビオは正しい履き方をすることで、機能を最大限に発揮できますので、履き方も詳しくご説明させていただきます。
正しい履き方(ステップ解説)
タビオを履くのに必要なのは、
- 足首位置で切った既存のソックス
- 既存のソックスと同じ色のタビオ
- ソックスバンド(もしくは同じ色のテーピング)
の3つです。
まずは、ユニフォームのソックスと同色のタビオを用意します。全く同じ色というのは難しいので、「同じような色」なら大丈夫です。同じレッドという名前でも、メーカーによって色は微妙に異なります。でも大丈夫です。だいたいの色が同じであれば、審判に咎められることもありません。
タビオの履き方
- タビオに足を入れる( 指1本1本が根元までしっかり入るように)
- 指の間を上から押すようにしてフィットさせる
- 子どもは指先が入っていないことも多いので、最初は確認してあげると◎
では、いよいよタビオを履いていきましょう。
1.タビオに足を入れる

普通のソックスを履くようにタビオに足をいれ、足の指1本1本が付け根まで入るようにします。なるべく足の指にたるみがなくなるように丁寧に伸ばしていきます。
無理矢理引っ張らず、少しずつ上に引き上げていきましょう。

指の間を上から押すようにすると、しっかり履けます。子供は足の指がしっかり奥まで入っていないこともありますので、最初は確認してあげるといいと思います。
タビオのメリットを最大限に生かすためには、足指部分がしっかり履けることが大切です。タビオは足指部分がマチが作ってあるので、上手に履けば指先までタビオが来る構造になってます。

滑り止めバンドを上に上げるのは、なかなか大変。滑り止めバンドを使う場合には、ここでバンドを足首辺りまで上げておき半分に折っておくと後がラクです。
2.既存のソックスを履く

レッグウォーマーのように切った既存のソックスを、足首部分がタビオに重なるように履きます。
3.ソックスバンドやテーピングで止める

タビオとソックスを滑り止めバンドやテーピングで止めます。バンドやテーピングもソックスと同じような色を選ぶようにします。

タビオ専用のバンド(フットボールノンスリップバンド)もあります。
タビオバンドは、ロゴの面が裏にくるように使います。ロゴ部分がシリコン製になっており、ズレにくいようになっています。(品切れの色も多いので、ショップで入荷連絡が入るようにしておくと便利です。)
タビオ専用の他にも、ノンスリップバンドは売っています。
ノンスリップバンドは耐久性と利便性に優れ、長期的に見ればコスパも良好。テーピングは安価で色を合わせやすいので初心者や試し履きにおすすめです。目的や使用頻度に合わせて使い分けましょう。

↑このシリーズ、色も豊富で比較的薄いのでテーピングも硬すぎず、タビオ固定用にはなかなか良かったです。
カラーテーピングは店舗ではなかなか欲しい色が見つからなかったので、ネットで購入しました。

【テーピングを巻くときのポイント】
テーピングを巻く時に強く巻きすぎてしまうと、足首が固定されてしまいプレーしにくくなってしまいます。
タビオを履いてテーピングを巻く時には、つま先を天井に立てた状態でテーピングを巻くと、プレー中に足首を圧迫しにくくなります。
ケガの時のテーピングとは違うので、ギュッと強く巻きすぎないようにするのもポイントです。
タビオは公式戦でも履ける?
「タビオって、公式戦で使えるの?」という疑問を持つ人も多いはず。試合ごとにルールが厳しく決まっているのでは?と不安に思う保護者や選手もいるでしょう。
結論としは、ユニフォームソックスと色が揃っていれば問題なしです。
審判がチーム内で区別できれば、同じメーカーやモデルでなくてもOKです。メーカー統一は必須ではなく、審判から見てチーム全体が同じカラーで揃っているように見えることが大切です。
プロの試合でも普通に使われている。Jリーガーや代表選手でもタビオをカットして利用している例は多い。
高校の全国大会でも選手は切って履いている。強豪校の選手を見てもセパレートスタイルを採用している学校も多い印象。
長男の高校では公式戦はユニフォームを貸与してくれますが、ソックスは「すでに切られた状態」で貸与されていました(笑)。学校やチーム側もそれを前提にしているケースが増えていますし、もし切れてなくても「切ってもいいですか?」と聞くと「いいよ」となることも多いようです。
- 中学生世代の強豪チームでは「切って履く子」と「そのまま派」が半々くらいの印象です。学年が上がるにつれてタビオ利用者が増え、高校以上になると、ほぼ当たり前に浸透しています。チームによっては推奨しているところもあり、履き方の工夫が競技力に直結すると考えられています。
公式戦で注意したいのは「色の統一感」です。タビオ足首から下しか見えないので、プレー中に気になることも少ないのですが、ポイントは「ユニフォームと違和感のない色を選ぶこと」。
白ソックスに緑のタビオはNGですが、同系色なら大丈夫です。
このように、切って履くことは現在のサッカー界では広く受け入れられている習慣です。選手のプレーを助けるための合理的な工夫であり、公式戦でも問題視されることはほとんどありません。
タビオ5本指ソックスの効果とメリット
足指に力を入れやすい
→ キックや踏ん張りのパワーがダイレクトに伝わります。細かいボールタッチの際にも指先の感覚を活かしやすく、プレー精度の向上につながります。特にシュート時の押し出す力やドリブルの切り返しの安定感に効果を感じる選手が多いです。スパイクの中で横ずれしない
→ フィット感が増し、プレーの安定につながります。通常のソックスでは汗をかいたときに滑りやすいですが、タビオは指ごとに分かれているためグリップが効きやすく、急な方向転換でもスパイクの中で足が動きにくいのが特徴です。結果として靴擦れやマメの防止にも役立ちます。ケガ防止・疲労軽減になる
→ 足指の独立が利くので、バランスが崩れにくくなります。指を広げて踏ん張れることで足首やふくらはぎの負担が減り、長時間の試合や練習でも疲労感を軽減します。また、関節や膝への衝撃が分散されるため、成長期の子どもにとっても安心感があります。姿勢や動作の改善に役立つ
→ 足指が自由に使えることで、体幹の安定や正しい姿勢の保持につながります。サッカーのプレー中の姿勢はとても大切。上手な人は、プレー中の姿勢がとてもいいです。

「手間はあるけど、その価値がある」からプロや強豪チームで広まっているんですね。使用者からは「普通のソックスに戻れない」といった声も多く、ジュニア世代からトップレベルまで幅広く支持されています。
サッカー用のタビオはどれくらい履ける?耐久性は?
サッカー用の5本指タビオを週5の練習で毎回履いた場合、うちの息子の場合「約2ヶ月くらい」履けました。2ヶ月くらい履くと指先に穴が開いてしまいました。
足裏には滑り止めがあるため頑丈で穴が開きづらいのですが、やはり指先には穴が開きました。一般的に一番摩耗しやすいのは、ボールを蹴るときに強く擦れる親指や人差し指の付け根部分です。試合や練習で頻繁に強いキックを繰り返すと、どうしても摩耗が早くなりますね。
2足ローテーションにすることで毎日の洗濯による劣化を分散でき、少し長持ちさせることが可能です。実際、1足だけで回していた時よりも、交互に使った方が生地のへたりが緩やかでした。
もちろん練習頻度や履き方にもよりますが、一般的なサッカーソックスと同じくらいのサイクルで買い直しています。
芝か土かといったグラウンド環境によっても耐久性は変わりますし、指先に力を入れるプレースタイルかどうかでも寿命が変わってきます。多くの家庭では3〜4ヶ月を目安に新しいものを購入し、試合用と練習用に分けて使うケースもあります。
つまり、タビオは特別に弱いわけではなく、通常のサッカーソックスと同等かそれ以上の耐久性を持ちながら、パフォーマンス面でのメリットが大きいです。
タビオ5本指ソックスはどこで買うのがいい?
購入先 | メリット | デメリット |
---|---|---|
Amazon・楽天市場 | 送料無料+ポイント還元/ 本体価格は公式と同じ | 在庫カラーが限られる場合あり |
公式オンラインショップ | 在庫カラーが豊富/限定色 新作を早く入手できる | 送料がかかることがある |
Amazonは即日配送が魅力、楽天はショップによってはキャンペーンやクーポンが充実しています。公式ショップは限定カラーや先行販売があるため、特定の色を狙う場合には最適です。
購入時の目的や状況に応じて賢く使い分けることで、より満足度の高い買い物ができますね。

初めて試すならAmazon・楽天、珍しいカラーのユニの場合には公式がおすすめです。さらに、価格やポイント還元だけでなく、配送スピードや在庫状況も比較すると良いですね。
まとめ
切り方は「足首でカット→端を補強」
履き方は「指先までしっかり入れて→ソックス+バンドで固定
- 公式戦もタビオOK(色が揃っていれば問題なし)
タビオのメリットは、パワーUP・ずれ防止・ケガ防止
ちょっと手間はかかりますが、それ以上の効果があるのがタビオのサッカーソックス。切り方や履き方を正しく理解して実践すれば、普段の練習や公式戦でのパフォーマンスが確実に変わってきます。
また、ほつれ防止の工夫やバンド・テーピングの使い分けなど、細かいポイントを押さえておくと長持ちし、コストパフォーマンスも向上します。最初は少し面倒に思えても、慣れてしまえば時間もかからず準備ができるようになり、日常のルーティンとして取り入れやすくなります。
さらに、実際に使っている選手の多くが「もう普通のソックスには戻れない」と口を揃えて話していますね。それだけ効果を体感しやすいアイテムだという証拠です。成長期の子どもにとってもケガ予防や疲労軽減につながるため、親としても安心して選べるソックスと言えます。
タビオを正しく活用することで、技術面だけでなく精神的な安心感も得られます。サッカーに真剣に取り組む選手にとって、長く続けられる環境づくりの一助になると思います。

うちの子も、中学生のときにタビオにであってからというもの、高校サッカーでもタビオを愛用していました。スパイクの中で足が安定するので、プレーの質が上がるようです。細かいボールコントロールがしやすいと言っています。