少年サッカー観戦マナー|強豪チームの親がやらないNG行動10選

子供のサッカーの観戦マナーをご紹介。ついついやりがちな10のNG行動もご紹介 サッカーサポート
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子供のサッカーにおいて、親の応援マナーはチームの評判や子供の成長に大きな影響を与えます。

「うちの子を一生懸命応援しているだけなのに…」そう思っている親御さんも多いかもしれません。しかし、親がどんなに熱心に応援しているつもりでも、その姿が周囲からは「迷惑」や「品位に欠ける」と映ってしまうことがあります。たとえ小さな行動でも積み重なることでチームの雰囲気を左右し、子供たちが試合に集中する環境を壊してしまうことさえあるので注意が必要です。

実は、全国大会に出場するような強豪チームほど、選手の行動はもちろん、保護者の観戦マナーも徹底されています。それは偶然ではありません。親の静かな見守りが、子供の自主性と判断力を育て、結果的に選手としての成長を加速させているからです。

試合中に親がどのように振る舞うかは、子供の集中力やチームの印象に直結します。今回の記事では「親のマナーがなぜ重要なのか」と「避けたいNG行動・正しい応援マナー」をより具体的に解説します。この記事を読むことで、あなたの応援スタイルが子供にとって本当に役立つものになるはずです。

なぜ親のマナーが子供のサッカーに影響するのか

親の行動がチームの評判を決める

試合会場では、親の振る舞いも「チームの顔」として見られます試合そのものは子供たちが主役ですが、観客席での親の態度や行動は相手チームや審判、会場スタッフに強い印象を与えます。

「あのチームの保護者はいつも騒がしい」
「礼儀正しく気持ちのいいチームだ」

あなたは、子供が所属するチームに、外部からどちらの印象をもって欲しいですか?

こうした評判は、あなたが思っている以上に早く広まります。特に悪い評判は瞬く間に広がります。無意識の行動が相手チームや審判に「このチームはマナーが悪い」という印象を与えてしまうことがあるのは、怖さすら感じますよね。

さらにその評判は次の試合や今後の交流にも影響するため、長期的な信頼関係に直結します。
特に地域の大会やリーグ戦では、同じ顔ぶれと何度も対戦することになります。一度ついた悪い印象を覆すのは簡単ではありません。
逆に「あのチームの保護者は素晴らしい」という評判があれば、審判や運営側からも信頼され、子供たちがフェアな環境でプレーしやすくなるという副次的なメリットもあるのです。

子供の集中力と成長を妨げるリスク

大人の声や態度は、子供のプレーに直結します。親の過剰な口出しや私語が、子供の集中力を削いでしまうことは珍しくありません。

「もっと前に出ろ!」
「なんでパスしないんだ!」
「そっちじゃない!」

こうした声が飛び交う中で、子供は何を考えているでしょうか。実は、親の指示を聞こうとするあまり、目の前の試合展開を見失い、自分で判断する力を失ってしまうのです

また、常に親の声が飛んでいると子供は「自分で考える力」を失い、プレーを楽しむ余裕もなくなります。サッカーは瞬時の判断が求められるスポーツです。親の指示を待っていては、その判断のタイミングを逃してしまいます。結果的に上達の機会を奪い、「どうせ親に怒られる」「失敗したくない」というプレッシャーからサッカーを嫌いになってしまうケースもあるのです。

スポーツ心理学の研究でも、親のプレッシャーが子供のパフォーマンスを低下させることが証明されています。親の期待が子供にとって「重荷」になってしまうと、本来持っている力さえ発揮できなくなるのです。

サッカー観戦で避けたい親のNG行動10選

子供のサッカー観戦でやりがちな「NG行動」をまとめました。自分が無意識にやっていないかチェックしてみましょう。

NG1. 大声での世間話や私語

試合中に他の保護者と大声で雑談をする行為は、周囲の観戦者や選手の集中を乱します
「ちょっとした会話だけ」と思っていても、試合の静かな場面では驚くほど声が響きます。特に、試合と関係のない話題で盛り上がってしまうと、真剣に観戦している人や集中している子供たちにとって大きなストレスになります。

めぐみ
めぐみ

これ、案外やりがちなんですよね。涙
他の保護者との情報共有は大切ですが、大きな声で話したり、保護者同士が集まって他のチームの方の邪魔になることがないように、常に気を配るようにしたいですね。大人としての品格も出る部分になります。私も子供の練習や試合の場では、自分を含め周囲の状況をなるべく客観的に見るように心がけています。

NG2. 応援席を独占して他の人の視界を妨げる

観戦マナー違反でトラブルの原因になります。「早く来たから」と広いスペースを占拠したり、立ったまま観戦して後ろの人の視界を塞いだりする行為は、他の保護者や観客に迷惑をかけます。会場によってはルールが定められていることもありますので、譲り合いの精神を持つことが大切です。

NG3. 審判へのヤジや判定への抗議

子供に悪い見本を示し、試合を不必要に荒らします。
「今のはファールでしょ!」「審判は何を見ているんだ!」といった声は、審判のモチベーションを下げるだけでなく、子供たちに「大人は審判に文句を言ってもいいんだ」という間違ったメッセージを送ってしまいます。
少年サッカーの審判は多くの場合、ボランティアや駆け出しの審判員です。完璧なジャッジを求めること自体が現実的ではありません。

めぐみ
めぐみ

プロの試合でも「誤審」は起こっています。少年サッカーには、誤審は付きもの。それも含めて、「どうすればファールを取られないか」を考えるきっかけになると思います。
理不尽なこともありますが、「理不尽」を学び、理不尽を乗り越える力も大切です。(社会にでたら、理不尽なこともありますからね。涙)

NG4. 子供への過剰な指示出しやプレッシャー

子供は「親のためにやる」感覚になり楽しめなくなります。「もっと走れ」「なんでシュート打たないんだ」といった指示は、子供を萎縮させます。コーチがいるのに親が別の指示を出すと、子供は混乱し、誰の言うことを聞けばいいのか分からなくなってしまいます。結果として、プレーの質が下がり、サッカーそのものを嫌いになるリスクが高まります。

NG5. 試合中にベンチやピッチへ立ち入る

ルール違反で安全面にも影響します。興奮のあまりピッチに近づきすぎたり、コーチやベンチに話しかけに行ったりする行為は、大会規定違反となる場合があります。また、子供たちの動きを妨げたり、ボールが当たったりする危険性もあります。

NG6. 自分の子供や他の子供の失敗を責める言動

自尊心を傷つけ、子供の挑戦意欲を奪います。
「なんであんなミスをするんだ」「あの子のせいで負けた」といった言葉は、子供の心に深い傷を残します。
特に他の子供を責める発言は、チーム内の人間関係を壊し、保護者同士のトラブルにも発展します。失敗を責められた子供は、次第にチャレンジすることを恐れるようになり、成長の機会を失ってしまいます。

NG7. 試合後に相手チームや親への無礼な態度

今後の交流や大会参加にも影響します。試合に負けた悔しさから、相手チームに挨拶をしなかったり、「あんなチームに負けるなんて」と悪口を言ったりする行為は、極めて品位に欠けます
子供たちは親の態度を見て、スポーツマンシップを学びます。勝敗に関わらず、相手チームへのリスペクトを示すことが大切です。

めぐみ
めぐみ

相手チームの選手の悪口を言っている保護者を見かけることがあります。私は、これは最低な行為だと思います。
悪質なファールなどは、やってはいけないことです。しかし、ルールで裁かれること、そしてチームの指導者がしっかりと指導することです。
やられた選手本人が何か言うならまだしも、他のチームのしかも当事者でもない保護者が物を申す立場ではありません。
モヤモヤする気持ちはいったん心の奥にしまっておき、相手チームの子供の成長も願えるのが、本当の大人の姿だと思っています。

NG8. 飲酒した状態で観戦する

これは当たり前ではありますが、一度お酒を飲みながら試合会場で応援する方を見たことがあるので、一応入れました。
周囲に不安を与えます。お酒を飲んだ状態での観戦は、声が大きくなったり、判断力が鈍ったりして、トラブルの原因になります。子供の試合という場にふさわしくない行為として、多くのチームや大会で禁止されています。

NG9. ゴミを放置したりマナーを守らない行動

会場や地域の人々に迷惑をかけ、再利用を断られる可能性もあります。試合後にゴミを放置したり、駐車場のマナーを守らなかったりすると、会場の管理者から「あのチームには二度と貸さない」と言われることもあります。実際に、保護者のマナー違反が原因で会場使用を断られたチームも存在します。

10. SNSなどで相手チームや子供を悪く書き込む

ネット上で拡散し、思わぬトラブルや炎上につながります。試合の結果や相手チームへの不満をSNSに投稿する行為は、非常に危険です。たとえ匿名のつもりでも、チーム名や写真から特定されることがあります。一度拡散した情報は消すことができず、子供たちの将来に悪影響を及ぼす可能性もあります。

これらはすべて、子供のプレー環境を悪化させるだけでなく、チーム全体の評判を下げてしまいます。親の一人ひとりが意識を変えることで、子供たちにとって安心できる環境を守ることができます。

強いチームほど親は静かに応援している理由

強豪チームの保護者ほど、観戦マナーを重視している傾向があります。これは偶然ではありません。

  • 行動がチームの品格になることを理解している
  • 子供やコーチを信頼して任せている
  • 子供の自主性を尊重している

さらに、こうしたチームの親たちは「声を出さない」ことが消極的ではなく、むしろ「子供に考える余地を与える積極的な応援」だと理解しています。試合の流れに一喜一憂して大声を出すよりも、黙って見守り、子供が自分で判断したことを受け入れるほうが成長につながるのです。

サッカーの強豪国として知られるスペインやドイツでは、育成年代の試合において保護者の声援が非常に静かなことで知られています。それは「子供が自分で考え、判断する力を育てる」という育成哲学が徹底されているからです。日本でも、Jリーグのユースチームや全国大会常連の強豪チームでは、同様の考え方が浸透しています。

また、静かに観戦する雰囲気はチーム全体に落ち着きを与えます。相手チームや審判に「品格ある応援」を示すことで、信頼されるチームとしての印象も高まります。これにより、試合後の交流や大会運営からも好印象を持たれることが多く、長期的には子供たちに有利に働くケースも少なくありません。

実際に、全国大会や強豪リーグに進むチームでは「保護者ルールブック」を設け、応援の仕方まで指導していることもあります。それほどまでに、応援マナーは勝敗だけでなくチーム文化や選手の将来に深く関わっているのです。

静かに見守ることこそが、子供を強く育てる応援スタイルなのです。

めぐみ
めぐみ

決して「黙っていろ!」ということではありません。もちろんポジティブな声かけはOKです。良いプレーには拍手を送ったり、笑顔で見守ることが、一番の応援になるのかなと思っています。

親が意識すべき正しい観戦マナー

応援は子供を支えるためにある

応援の目的は、勝敗に口を出すことではなく、子供を励まし、支えることです。単なる勝ち負けに執着するのではなく、子供が一生懸命プレーする姿を認め、ミスをしても前向きな声をかけることが大切です。

試合後に「今日は楽しそうだったね」「最後まで走りきれてよかったね」と声をかけるだけでも、子供のモチベーションは大きく変わります。「結果」ではなく「プロセス」や「姿勢」を褒めることで、子供は失敗を恐れずにチャレンジできるようになります。

また、試合後すぐにプレー内容についてあれこれ言うのではなく、まずは「お疲れさま」「頑張ったね」とねぎらいの言葉をかけましょう。子供自身が一番よく分かっています。親が言わなくても、反省すべき点は本人が理解しているものです。

周囲と譲り合う観戦姿勢

席の取り方や声のボリュームなど、周囲の観客への配慮を忘れないようにしましょう。特に大会会場などでは観客数が多く、場所の取り方や立ち位置によって他の人の視界を塞いでしまうことがあります。

譲り合いの精神を持つことで「このチームの保護者は気持ちがいい」と良い印象を持たれることにつながります。さらに、応援時の拍手や声援の仕方にも工夫を加え、他の人を不快にさせないよう意識するとより安心して観戦できます。

例えば、応援は拍手を基本とし、声を出す場合も「ナイス!」「ドンマイ!」といった短い言葉にとどめる。立って応援する場合は、後ろの人がいないか確認する。日傘や大きな荷物で通路を塞がない。こうした小さな配慮の積み重ねが、心地よい観戦環境を作ります。

自分も「見られている」意識を持つ

子供だけでなく、親もチームの一員として見られています。その自覚を持つことが、正しい応援マナーにつながります。

例えば、応援中の姿勢や表情、試合後の挨拶など、小さな行動がチーム全体の評価に直結します。「あのチームの親御さんは落ち着いていて素敵だった」と思われれば、それは子供たちの誇りにもなります。自分の行動一つが、子供にとって大きな学びやお手本になることを忘れないようにしましょう。

子供は親の背中を見て育ちます。「スポーツマンシップとは何か」「礼儀とは何か」「負けを認める潔さとは何か」――こうした大切なことは、親の振る舞いから学ぶものです。試合会場での親の態度こそが、最高の教材なのです。

プラスの言葉で応援する

応援するときは、ポジティブな言葉を選びましょう。「ダメ」「違う」「なんで」といったネガティブな言葉は、子供のやる気を削ぎます。

代わりに「ナイストライ!」「次は大丈夫!」「いい動きだったよ!」といった前向きな言葉をかけることで、子供は安心してプレーできます。失敗を責めるのではなく、チャレンジしたことを認める。この姿勢が、子供の成長を後押しします。

まとめ|上手な子の親ほど静かに応援している

子供のサッカーでの親の振る舞いは、子供の成長やチームの評判に直結します。

  • 大声での世間話や過剰な指示はNG
  • 強いチームほど親は静かに観戦している
  • 親の行動はチーム全体の印象につながる
  • NG行動を避け、正しい観戦マナーを意識することが大切

そして何より強調したいのは、「上手な子の親ほど静かに見守っている」という事実です。

全国大会に出場するような選手の親御さんに話を聞くと、多くの方が「試合中は指示になる声かけは絶対にしない」「コーチに任せている」「子供を信じて見守る」と答えます。これは決して無関心なのではありません。むしろ、子供を深く愛し、その成長を心から願っているからこその「見守り」なのです。

本当に子供を伸ばしたいなら、親が出しゃばるのではなく「信じて見守る」ことが一番のサポートです。マナーを守る親こそが、子供を輝かせる存在なのです。

あなたの応援スタイルが変われば、子供のサッカー人生も変わります。今日からできることを、一つずつ始めてみませんか。